2014年02月23日|脱臼
2月2日(日)の朝に以前から来院歴のある女性の患者さんから電話があった。
昨夜、剣道の稽古中に男性に右足の第5趾を踏まれ趾が曲がっていて、夜眠れなかったとのこと。
多分骨折しているのではないかと思うと言われ、歩けないのでこれから御主人に車で送ってもらい来院されるとのことで、11時に来院された。かなり足を引きずり跛行を呈し、お辛い様子であった。
患部を拝見すると、右足の第5趾の末節骨が背側に転位しており、受傷原因からすると骨折が疑われた。
外見写真を撮り、整復をすると骨折に伴う整復音は触知出来ず、脱臼を整復した際の指先の感触があった。
アイシング後、シーネと包帯で固定をすると、ほぼ痛みも消えて帰りは歩いて帰られた。
翌日、骨折・脱臼の同意を依頼しているクリニックにて、レントゲン検査をした結果、骨折は無く、脱臼が整復されてた後の趾節間関節の間隔が他の趾よりも開いているのが確認できた。
しかし、受傷の際の様子では、剣道の稽古中に自分の相手ではなく、右側で稽古をしていた男性に踏まれたとのことで、踏まれた時にご自分が反射的に動いて、脱臼されたのだと思われる。
患者さんが、骨折だと思いますと言われたのと、受傷原因から考えて骨折であろうと思ってしまったが、整復してみれば、骨折を整復した時の骨軋轢音は認めず、脱臼整復時に関節面で骨頭が滑るような感触があった。整復した時点で、骨折ではなく脱臼だと感じた。
3月初めの日曜にはマラソン大会で5キロに出場予定とのことで、テーピングをして強行出場されたいようなので、通院して早く治すように頑張りましょう。
右足第5趾趾節間関節脱臼の患者さんが日曜日に急患で来院の続きを読む
2014年02月20日|脱臼
当院は急患の場合は平日の早朝や診療終了後の時間外・土曜午後
祝日・日曜も受け付けております。
急なお怪我は致し方が無いので、遠慮なくお電話下さい。
受傷後出来るだけ早めの冷却・整復固定処置が大切です。
留守電の場合は、実家の電話か私の携帯電話をお知らせしますので、
掛け直して頂ければ幸いです。
【過去の急患症例】
小児肘内障・顎関節脱臼・肩関節脱臼・肘関節脱臼・指関節脱臼
右足第5趾趾節間関節背側脱臼・左足第1趾趾節間関節背側脱臼
橈骨下端部骨折・足関節捻挫(距骨亜脱臼含む)・上腕骨頸部骨折
アキレス腱断裂・腓腹筋挫傷(肉離れ)・膝関節内側側副靱帯損傷
膝関節半月板損傷(ロッキング症状合併例)
急性腰痛(ぎっくり腰)・第5中手骨骨折・第5中足骨骨折等
大船駅東口徒歩1分
0467-45-6700
大船接骨院
2014年02月20日|脱臼
1月20日午後3時前に、午前11時頃にバイクで転倒されて、左足母趾と
と左足関節を負傷した患者さんが来院された。左足第1趾趾節間関節部
には、奇妙な横皺が出来ていて、末節骨が背側に転位していた。
脱臼に骨折を合併していることも考慮して、整復はせずに骨折・脱臼の
同意をお願いしているクリニックに診察を依頼して、レントゲン検査を
して頂いたところ、左足第1趾趾節間関節背側脱臼であった。
脱臼してから4時間以上も経過しており、やや整復に時間を要したが、
綺麗に左足第1趾の脱臼は整復され、整復されるとかえって足関節の方
が腫れも強く、痛みも強いとのことであった。
充分にアイシングをしてから、二つのシーネと包帯で固定を施した。
固定を施した後は、荷重歩行も可能であったため、松葉杖はせずに
サンダルをお貸しして帰宅された。
翌日、ご自分で革靴に電気のコードをクロックスのバンドのように着け
られ来院されたのだが、どうも足首が外側に傾き痛がるので、靴底を
拝見すると踵の外側がかなり減っていて傾くのが解った。
靴の修理をしてくれるお店を紹介するとやって頂けなかったそうで、
またご自分で踵も綺麗に修理されて来院された。
手先の器用さと物を大事にされる心使いに感動しました。
私も見習わなくてはと思った出来事でした。