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2015年04月11日|マレットフィンガー
下記の写真は2月11日に着替えの際、ズボンに左手の中指を引っかけられて負傷され腱性マレットフィンガーとなり、2月14日から埼玉より通院頂いている 男性(40代)の3月28日(6週間と4日、46日目)の経過です。
多少の発赤と浮腫は残存しておりますが、第一関節はほぼ真っ直ぐに伸びております。この患者さんはお仕事でパソコン作業のデスクワークだけではなく、重い物の運搬作業もされるため、3月28日からは全日のシーネ固定を継続しつつ、入浴時のみシーネを外して、入浴の際には患部を温めながら屈伸の訓練を開始しておりました。
下記の写真は4月11日(8週間と4日、60日目)の経過です。伸展も屈曲も経過は良好ですが、日中は伸縮性テーピングで固定して就労され、夜間のシーネ固定は継続しております。
下記の写真は、7年ほど前に反対の右手の中指を負傷されて腱性マレットフィンガーとなり、保存療法で上手く行かずにオペに変更され治癒された右手の外観です。治癒するまでに1年も掛かってしまったそうで、左手の中指は当院の保存療法を希望され来院されました。
1センチ程の手術痕が有りますが、伸展・屈曲(上記の写真を参照)ともに制限は有りません。
4月18日に来院された際に症状をお聞きすると、仕事中に手を使用されても帰宅後の夜に第一関節の伸展状態が保たれているそうなので、4月末か5月中旬までの治療で終了出来そうであるとお伝えしました。
通常、利き手である右手では固定状態を維持するのは難しく、日常生活にかなりの支障を来たします。しかし、受傷された指が利き手ではない左手の中指であった為、週に1回の通院でも固定の維持が可能であったように思います。
腱性マレットフィンガーは指の関節の柔軟性(関節可動域)が正常で、過去に指の既往症(骨折や靭帯損傷、変形性関節症等)が無ければ、受傷から1か月以内の来院であれば関節可動域(伸展および屈曲)の80%以上は改善が可能な疾患であると考えます。例え、他医にて癒合が不充分でもう治らないとか腱が着かなかったと言われた陳旧症例(2か月~3か月以上経過された症例)であっても、日常生活上には支障のない程度の改善は見込めますので遠慮なくご相談ください。
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埼玉から来院されている腱性マレットフィンガーの男性患者さんの経過の続きを読む
2015年04月04日|マレットフィンガー
1月22日にバスケットボールで腱性マレットフィンガーを受傷されて、3月11日に来院された40代の男性の経過について、4月4日の状態を下記の写真でご覧いただきます。
受傷から10週間と2日が過ぎました。
思っていたよりも経過が良かったのと、第一関節の屈曲制限を生じさせてはいけないので、当初の予定の4週間の再シーネ固定を3週間で除去し、日中の固定を伸縮性テーピングに変更しました。営業職の方で車の運転の際にハンドルを長時間握られるため、日中の伸縮性テーピングでは第一関節が曲がって来てしまうかと心配したのですが、写真のように屈曲変形していた第一関節がご自身の力で可なり真っ直ぐに保てるようになられたのがお解りいただけます。
浮腫と肥厚も軽減しました。
また、来院時には第一関節が完全屈曲(約90度)出来ましたが、再固定を3週間したため屈曲が不充分にはなりました。
しかし、来院時には屈曲時痛を強く訴えられておりましたが、屈曲時痛はかなり軽減されたそうです。
これから、第一関節の伸展状態を維持しつつ、完全屈曲出来るように機能訓練(リハビリ)していくことが大切です。
早くバスケットボールに復帰されたいようですが、もう暫く辛抱してください。
経過は良いので、もう少し頑張って通院して頂ければ、またバスケットボール
は可能です。お大事に。
ちなみに、私はもうすぐ48才になりますが、もう身体が思うように動かないのと、右膝内側半月板損傷、足関節捻挫による靭帯損傷、腰痛と古傷も多く、2年ほどバスケットボールから遠ざかっております。中学時代のバスケの友人の中にはまだバスケットボールを続けている強者もおります。
もうすぐ50才になるのに頑張るなーと思います。見習わなければとは思っておりますが、、、。
最近では中年の星である
中日の山本昌弘投手(今年もぜひ最年長勝利記録を更新して下さい!)
横浜FCの三浦知良選手(先日最年長ゴールを決めました!字は違いますが
名前が一緒で光栄です。)
他に、スキージャンプの葛西紀明選手、米国メジャーリーガーのイチロー外野手等40代で活躍されているアスリートが話題になります。これからも息の長い選手生活を送られて、国民にパワーを下さると有難いですね。
私は恐らくもうバスケットボールのプレーは出来ないでしょう。患者さんと話をしていると昔を思い出して、すごくバスケットボールがしたくなってしまいますが、、、。
私の勝手なひとり言でした。
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バスケットボールで受傷された腱性マレットフィンガーの男性の経過の続きを読む
2015年04月03日|挫傷(肉離れ)
下記の写真は3月14日、ランニング練習中に後ろ向きで走っていてバランスを崩して左腓腹筋内側部の筋挫傷(肉離れ)をされた50代女性患者さんの受傷から3日後の内出血の様子です。下腿3分の1の部分にうっすらと赤い皮下出血を認めます。筋挫傷(肉離れ)をしたのは皮下出血のやや上の部分で、筋断裂部の陥凹を触知できます。
(受傷から3日後)
下記の写真は受傷から10日後の皮下出血の状態で、重力で血液が下方へと拡がり、痛々しい状態がご理解いただけると思います。
(受傷から10日後)
腓腹筋の内側部が断裂しても、内出血した血液は重力で下方へ降り、外側部にも拡がります。
この患者さんはパートで販売の立ち仕事をされていて、代わりの人がいないため休むことが出来ませんでした。そのため受傷の翌日から患部を適度に圧迫固定し、腓腹筋を弛緩させるために踵に高さを持たせて就労して頂きました。加療により、数日で歩行時の痛みが取れ、一日も休まずに仕事をされており経過は良好です。
3月30日から左アキレス腱を断裂された30代男性が通院中ですが、昨年8月に左腓腹筋内側部の肉離れをされて、お仕事が多忙なため特に治療はせずに我慢されました。
受傷から約8か月を過ぎておりますが、患部には筋断裂後の硬結を認め、圧痛も有ります。
左アキレス腱断裂は剣道で受傷されたのですが、昨年8月の左腓腹筋内側部の筋断裂(肉離れ)が伏線となったとも考えられます。
尚、アキレス腱断裂の患者さんの多くに、腓腹筋の断裂の既往歴があり、運動中に腓腹筋の違和感や軽い痛みを覚えた後にアキレス腱を断裂されております。
たかが肉離れと思われがちですが、湿布を貼って安静にしていても組織の修復は遅れるだけです。歩行時の痛みもすぐには取れず日常生活に支障を来し、跛行により腰痛を発症される方も多く見受けます。
適切な固定処置と物理療法等のリハビリを早期から行うことで、後発する怪我等の予防にもなります。
昔から日本人は我慢すること、我慢強いことを美徳としておりますが、怪我をされた後に我慢することは決して良くはありません。損傷した組織には出来るだけ早めに適切なRICE処置(安静・冷却・圧迫・高挙)を加え、組織修復に必要な治療(温熱療法・手技療法・機能訓練等)をされた方が治療期間が短くなります。万が一後遺症が残ったとしても最小限で済みます。
マラソン、卓球、社交ダンス、ママさんバレー、野球等のスポーツに親しむ中高年の方はとても多くおられます。怪我の予防に心掛けて、万が一怪我をしてしまったら我慢をせずに早めに治療されることが、長くスポーツに関われることに繋がると思われます。
また、治療をせずに後遺症を残してしまうことが、高齢になった際に生活の質を落としかねない場合も有ります。
早期の治療で早めに回復すれば、日常生活の支障も最小限で済み、好きなスポーツにも早く復帰が出来ます。
日本人の多くが心身ともに健康で長寿であれば超高齢化社会も乗り切っていけるのではないでしょうか。
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左下腿部の肉離れ(腓腹筋断裂)をされた女性の経過などの続きを読む
2015年03月17日|小児肘内障
仕事を終え、入浴後に夕飯(好物のハヤシライス)を食べていると午後10時少し
前に接骨院の電話が鳴り
「接骨院ですか?」と女性の声と受話器の向こうでは子供の大きな泣き声が!
私が「大船接骨院です」と答えると
「子供の手が抜けたようなのでどうしたら良いですか?」と言われ
「これからすぐに来られますか」と聞くと
「引っ越してきたばかりでそちらの場所がよく解らないのですが」と言われた。
住所をお聞きすると大船駅の観音様側の玉縄の方であった。ご主人はまだ会社から帰宅してはいないそうで、車を出せないためベビーカーで来院されるとのこと。駅までは徒歩10分程とのことだったので当院への道順をお教えした。来院されるまでには15分ほどは掛かると思い電話を切り、勤務柔道整復師の杉本に知らせて、急いで残りのハヤシライスを食べて治療室に降りた。
電話を頂いてから15分以上を過ぎても来院されないため、迷われているかと駅の方に向かって歩いて行くと、小さな男の子を乗せたベビーカーを押している女性とその横にはお父さんと思われる男性に遭遇した。
ベビーカーに乗った男の子を見ると左手が真っ直ぐに伸びてベビーカーの中にあり、右手は肘を曲げて何かを持って動かしていた。
この男の子に違いないなと思っていると奥さんと目が合い
「大船接骨院ですが、先程お電話を頂いた...?」と私が聞くと
☞実は電話で名前がよく聞き取れなったのですが。
「そうです。遅くにすみません。」と奥さんが答えられた。
ところで何でお父さんがいるのかな?という私の疑問をすぐに察してくれたのか
奥さんが「駅でばったり主人と会いまして」と言われて私の疑問は解かれ
「それは良かったですね」と私は答えた。
夜の10時ともなると大船駅周辺には酔っ払いが多く、治安もあまり良くないのでお二人の帰り道が心配だった為、ご主人が来てくれてほっとしたのです。
接骨院に着くと杉本に2才の男の子の小児肘内障の整復をお願いした。実は私は夕食の時に晩酌で少しビールを飲んでいたため杉本にお願いしたのです。
脱臼の受傷原因はお母さんが息子さんの背後から手を一緒に洗っていて、お母さんが男の子の左手を引っ張ってしまったとのこと。
以前に1度引っ越してくる前に左肘を脱臼して、接骨院で整復してもらったことが有り、小児肘内障は今回が2回目だった。
杉本がアンパンマンの音の出るおもちやであやして整復をすると一瞬泣かれたが、もう泣きつかれていたためか、整復後はすぐに泣き止みアンパンマンのおもちゃに触れて、普通に左手も使うようになった。
ご両親に一通りの注意事項をご説明して、待合室で見送りながら男の子に手を振ると振り向いてくれてずっとバイバイをしてくれた。
「子供はやっぱり2,3才ごろが一番かわいいなぁ」と杉本と話して自宅に戻った。
また、手が抜けないように気を付けて下さいね。
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小児肘内障(肘の脱臼)の2才の男の子が深夜に急患で来院の続きを読む
2015年03月11日|マレットフィンガー
3月11日(水)朝の準備をしていると7時50分ごろに電話が鳴り、整形外科で腱性マレットフィンガーの治療を受け,上手く腱が着かなかったので診てほしいとの連絡を頂いた。今、車で接骨院に向かわれていて、30分程で到着されるとのこと。
8時20分ごろに40代の男性の患者さんが到着された。
患者さんに今までの経過をお聞きすると1月22日にバスケットボールで軽いパスを受けた際に負傷されて、痛みもなくプレーを続けていると、ボールの空気が抜けたような感覚を覚え、ふと左手の中指の第一関節が曲がってしまい伸びなくなってしまったことに気付かれた。翌日、整形外科を受診されてX線検査上骨折はなく、腱断裂の腱性マレットフィンガーと診断され、固定をされたとのこと。1週間ごとに通院され5週間と4日程(39日間)で固定を取ったところ、元のように第一関節が曲がってしまい担当医師より「上手く着かなかったようなので、真っ直ぐに治したいのなら手術をするしかないようだね。」と言われてしまい、当院のホームページを見て連絡を下さった。下記の写真は固定除去後、1週間固定をせずに過ごされた来院時の状態である。
DIP関節が80度ほど屈曲しており、関節周囲には発赤や浮腫が生じていた。痛みもあるそうで「痛みだけでも治したいので」と希望され来院された。
まだ、受傷から6週間も過ぎておらず、39日間で固定を取るのは早過ぎたことをご説明し、全日の再固定をお願いしました。
翌日、浮腫が軽減され固定が緩んだ様子で再来院された。真っ直ぐに指を伸ばしてもらい固定を取ったところ、下記のように可なり真っ直ぐになりました。
PIP関節が過伸展しているのと、DIP関節の肥厚の膨らみで曲がっているようには見えてしまいますが、たった一日でこのように改善されてしまいます。
本当に腱が上手く着かなかったのでしょうか?
伸筋腱はもともと力が弱く、癒合後すぐは伸展力が特に弱いため少しの時間は真っ直ぐになっていても、日中は伸縮性テーピング固定程度はしませんとすぐに第一関節は曲がってきてしまいます。
曲げることの多い日常生活において、患者さんの職種や趣味等によっては、ある程度の期間は伸縮性テーピング固定を継続しないといけませんし、夜間固定に関しても数週間から数か月を必要とします。
患者さんの価値観によると思うのですが、陳旧性の腱性マレットフィンガーは、
①患者さんが第一関節が見た目で真っ直ぐな状態を重要視されるか
②患者さんが第一関節の曲がり具合を出来るだけ早く改善されたいか
によって治療方針が決まります。
上記の男性患者さんは取り敢えず+4週間の全日固定をお願いして、物理療法を加えて経過で夜間固定に変更する治療方針を提案しました。
腱性マレットフィンガーは患者さんの希望をお聞きして、固定期間や物理療法等を考慮しなくてはならないので、患者さんと治療者側がよくディスカッションして、理解し合い治療を進めていくことが重要な疾患と考えます。
陳旧性の腱性マレットフィンガーは完治は難しいですが、日常生活に支障のない程度には改善が可能な疾患です。時間は掛かりますが、諦めずに適切な治療を受ければ7~8割の改善は見込めますので頑張りましょう。お大事に。
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バスケットボールで受傷された腱性マレットフィンガーの男性が来院の続きを読む
2015年02月08日|捻挫
2月5日の木曜日の鎌倉は雪にならずに済んで良かったと思っておりましたが、一日中みぞれ交じりの雨模様で、気温は低くとても寒い一日でした。
そんな翌日の朝の通勤途中に自転車で転倒されたり、歩行中に足を滑らせて転倒された患者さんが相次いで来院されました。☞通勤災害(労災)
2月6日金曜日の朝の9時半ごろに30代の女性が来院され、朝の8時に自転車で職場に向かう途中、左にカーブをする際に、凍結道路に気付かずタイヤがスリップし転倒されて、両膝の打撲と、左肘の打撲、右肘関節の捻挫、左胸部打撲の5箇所を負傷されました。5箇所もの負傷でとても痛々しかったですが、転倒の際に回転して上手く力が分散されたため、それぞれの負傷箇所は軽傷で済んで不幸中の幸いだったと思われます。
2月6日金曜日の午後6時ごろにも30代の女性が来院され、朝の8時に徒歩でバス停に向かう途中に、凍結道路に気付かず足を滑らせて転倒された際に、右足の第5指を捻挫・打撲されました。ヒールの高いブーツでブーツの先端の外側に地面に擦った跡が有りました。負傷後に無理をして終日仕事をされてからの来院でしたので、右足の第5指は内出血が著明でとても痛々しかったです。
2月7日土曜日の午前11時半ごろに来院された40代の女性は、金曜日の朝8時の通勤途中にお子さんを自転車の後部座席に乗せて走行中、下り坂の右カーブで凍結道路に気付かずタイヤがスリップし、右側に転倒されて右膝の打撲による擦過傷と転倒の際に右膝を着いて踏ん張り腰部を捻挫され、頭が右に振られて、左の首の筋肉を傷められて、左回旋制限と疼痛が著明で右側屈痛も認めました。☞頸部捻挫
お子さんを守るために、転倒されてもハンドルを離さずに右膝で踏ん張り、ご自身は右膝と腰と首を痛めてしまいましたが、お子さんには全くお怪我が無かったようで、良かったです。
いずれの方も同日の朝8時ごろの負傷で、前日には天気予報に反して雪も積もらなかったので、道路の凍結は予想できなかったように思います。それでも木曜日は一日中雨だったので、アスファルトの雨が乾かず夜間に凍結したと思われます。
まだまだ2月中は最低気温が5℃以下の日も多く有り、雨や雪の翌朝は道路の凍結が予想されます。自転車に乗られる方は、濡れたアスファルトで日陰の場所には特に注意が必要です。自転車から降りて、ゆっくりと足元を確かめながら自転車を引いて歩きましょう。
歩行時は靴底が滑らないタイプの靴を履き、転倒しないように気を付けましょう。
いずれの方も重傷ではないので、一日も早く日常生活に支障のないように治しましょう。お大事に。
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朝の通勤途中に凍結道路で転倒された患者さんが3名来院の続きを読む
2015年02月04日|小児肘内障
2月3日の午後3時半過ぎに、以前にも小児肘内障で来院された2才の女の子がお母さんに抱っこされて来られた。
「また左手を使わないので、脱臼したのかと思います」と言われて、負傷の原因をお聞きすると短いお昼寝をして起きてから洋服を着せようとしたら泣き出して左手を使わずに痛がっているとのこと。
転倒はしておらず、恐らく寝返りで脱臼したようなので、アンパンマンの音の出るおもちゃで気を引き、回外法で整復するとしっかりと整復音を触知し整復された。
寝起きでもあり、泣き疲れていた為なのか、全く泣くこともなく帰りには左手でバイバイをしてくれた。
ちなみに、お姉ちゃんは1才から3才までの間に左肘が6回、右肘が2回の計8回も脱臼しているのですが、3才以降は全く脱臼しておらず、もう6才になったのですね。
あなたも今回で左肘が2回目、右肘が1回の3回目なので、また脱臼しないように気を付けてください。
お大事に。
2月4日の午前10時過ぎに、以前も小児肘内障で来院したことのある2才の女の子がお母さんに抱っこされて来られた。今回の負傷の原因は着替えの際に袖を通そうとして右手を引っ張ってしまったとのこと。それからは、右手をぶらーんとして使わない様子。
以前もお兄ちゃんに右手首を引っぱられて小児肘内障となり来院されており今回は3回目の受傷であった。
私は別の患者さんを治療中であったため、勤務柔道整復師の杉本に女の子の整復を促した。
少し泣いてはいたが、回外法ですんなり整復されたようで、アンパンマンの音の出るおもちゃと猫バスの振動して進むぬいぐるみなどであやしたところ泣き止んで、帰りは右手で私にもバイバイをしてくれた。
二人とも、また脱臼しない様に気を付けて下さいね。
お大事に。
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2015年02月02日|マレットフィンガー
昨年の12月20日にソファーのカバーを掃除して、ソファーにカバーを押し込んでいた際に右手の中指を突き指して、腱性マレットフィンガーになられた50代後半の患者さんが来院された。
受傷されてすぐにご自宅の近所の整形外科を受診されて、レントゲン上は異常がなく、腱性マレットフィンガーの診断を受けられた、その後は装具固定をされ週に1回程度の通院をされて約6週間で固定を除去されたとのこと。
先生からはその際に「これで良くなるも悪くなるもあなた次第です」と言われたそうで、何のリハビリもなく治療は終了してしまったご様子。
右手の中指のDIP関節はわずかに伸展が不充分で、屈曲が出来ず使い辛いうえ、浮腫と発赤で鈍い痛みもあり、お困りの様子でした。(下記の写真)
6週間の固定期間にしては、DIP関節の伸展はある程度伸びており、全日の固定を除去して夜間固定をせずにいると、すぐにDIP関節が屈曲変形してしまう方が多いにもかかわらず、幸いにも強く握られたりせずに週末を過ごされたようで、曲げ辛さと浮腫、発赤からくる鈍痛に悩まされているとのことであった。
治療としては屈曲制限と浮腫、発赤を軽減させるために超音波バスでの温浴後にアイシングをする、温冷交代浴を施行。
患者さんの指先にフィットするプラスチックシーネを作成し、夜間はご自身でプラスチックシーネを伸縮性テーピングで固定していただき、日中は伸縮性テーピングでの固定で過ごしていただくようにお願いした。
せっかくのお正月も無理をして装具固定の圧迫に耐えられて、可なりの痛みとストレスがあったそうで、頑張って装具固定を外さずに過ごされたとのことであった。しかし、その甲斐があってDIP関節が伸びたので取り敢えず良しとしましょう。
恐らく私より背が高く、手の大きな方なので、装具のサイズが合っていなかったのかもしれません。昨年も同様の症状の方が、2名来院されました。指先への循環障害が生じて浮腫と発赤が生じてしまったケースですが、浮腫も発赤も改善しますので、心配は要りません。
通常、腱性マレットフィンガーは固定期間中も殆ど痛みはなく苦痛なく過ごせます。固定が患者さんの手の大きさに合っていれば良いのですが、きつくて圧迫感があるようですとうっ血してしまい痛みが伴ってしまいます。
その様な場合には屈曲拘縮(屈曲制限)が生じやすいので注意が必要です。リハビリに余計な時間が掛かってしまいますので、担当医が痛みを訴えても聞き入れて下さらない場合には、転療をおすすめします。
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右手中指の腱性マレットフィンガーの患者さんが来院の続きを読む
2015年01月21日|小児肘内障
午後1時過ぎの昼食中に3歳の娘さんのお母さんから電話が有り、娘さんが右肘を脱臼したようなのでこれから診て欲しいとのこと。 車で15分ほどはかかるとのことだったので、食事を済ませてから受付で待っていると間もなく娘さんを抱っこしてお母さんが来院された。
かなり泣きじゃくっていて、アンパンマンのおもちゃであやしても私からはそっぽを向いて、お母さんにしがみついている状態で困ってしまった。
既往歴を見ると一昨年の9月(1歳9か月)に同じ右肘の脱臼で来院されていた。その時が初めての脱臼で、つい先日の1月17日に右肘を脱臼して、整形外科を受診され、その後は普通に右手を使っていたとのこと。
娘さんが短期間に2度も脱臼されたことに驚かれていたが、小児の脱臼(小児肘内障)では、受傷当日や翌日の再脱臼もあることをお伝えすると納得されたご様子だった。
受傷原因をお聞きすると、はっきりは分からないが娘さんが木製の椅子の背もたれの木の隙間に右手を差し入れて、抜こうとして引っぱってしまったとのこと。
女の子が少し泣き疲れて落ち着いたところで、 アンパンマンのおもちゃやミッキーさんのぬいぐるみで気を引きながら右肘の脱臼を整復したところ、わずかな整復音を触知し、その後は普通に右手を使うようになりました。
小児肘内障は、大人の肘関節の脱臼とは異なり、橈骨頭にある輪状靱帯の亜脱臼です。整復されれば全く元通りに手を使うようになります。
大人の肘関節脱臼では側副靱帯の損傷を伴い、不安定性が出れば手術に至るケースもあります。
柔道の吉田選手は柔道で投げられた時に受け身で手を着き肘関節を脱臼されて、保存療法で経過を見られましたが、関節の不安定性が残り手術をされました。その後、総合格闘技で大活躍されたのは有名です。
小児の脱臼=小児肘内障は、多少癖のように数回脱臼される児童もおりますが、一定の年齢(5歳ごろまで)になると生じなくなります。後遺症などはなく予後は良好ですので、心配は要りません。
少子社会になり小児肘内障の患者さんは減少しておりますが、当院には定期的に来院されております。他に、肩関節脱臼、肘関節脱臼、指関節脱臼、顎関節脱臼、足関節前方亜脱臼などを急患で拝見致しております。
<急患応需>
急患の場合は遠慮なくお電話下さい。
早朝、昼休み、夜間の急患にも対応しております。お電話の上、来院下さい。
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2015年01月02日|交通事故
新年明けましておめでとうございます。
昨年末の27日(土)と30日(火)は年末にも関わらずとても混み合い、患者さんには大変お待たせしてしまい申し訳ございませんでした。また、30日(火)はお待たせしたにも関わらず3名の方が帰られてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。前日の29日の(月)は空いていたので、この日に来院頂くよう患者さんにお願いすれば良かったと反省しております。
いつもスタッフ一同が後悔するのは患者さんを待合室で散々待たせてしまった末に、患者さんが帰られてしまうことです。お仕事や治療後のご予定などでお時間がない場合には、遠慮なく受付の方に治療を終えたい時間を申し出て下さい。お仕事中の場合は優先的に拝見したいと思いますが、もし患者さんが治療を終えたい時間に治療が困難な場合には、改めて来院頂ける日に優先して治療が出来ますように配慮致します。
また、言い訳になってしまうかもしれませんが、現在遠方からの患者さんや就労により当院の診療時間内に通院が困難な方に関しましては、早朝の7時45分からの診療時間前に予約治療を行っております。また、アキレス腱断裂、鎖骨骨折、橈骨遠位端骨折、交通事故、労災等の治療時間を要する患者さんには、通院中の他の患者さんにご迷惑が掛からないように、早朝か昼休み、または空いている時間帯をご指定して来院頂いております。しかし、患者さんのご都合でこのような時間帯に来院が出来ないこともありますので、その場合はご理解、ご協力の程、宜しくお願い致します。
※ 尚、痛みの強い急性症状の患者さんは優先的に拝見しますので
ご理解ご了承のほど宜しくお願い致します。
当院は以前のように混雑はしておりませんが、初診の患者さんには充分な時間を掛けて問診を含め対応させて頂いております。また、治療の途中経過に関しましても、子供さんであれば親御さんに来院頂きまして、充分な時間を掛けてご説明しております。
このような諸事情から待合室は空いているのに、長くお待たせしてしまうことも少なからず有ります。患者さんをお待たせしてしまった際には、いつも申し訳なく思うのですが、丁寧な固定処置や患者さんにご理解頂ける充分な説明をするためには、ある程度の時間を要するので、その点はご理解頂ければ幸いです。また、初診の際には時間的に充分な余裕を持って来院頂けると有難いです。
それにしても、私も気が短く待つのは好きではありません。それ以上に患者さんを待たせてしまうことは心許ないのです。
今年は、通院される患者さんが平均的に待ち時間が少なく通院頂けるように工夫、努力して参ります。
今年一年の皆さんの健康とご多幸を心よりお祈りしますと共にお怪我をされてしまった時には我慢や無理をせずに、早めの来院をお勧め致します。
【急患応需】
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院長 佐藤和義
1月5日(月)より平常通り診療致します。