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2012年09月28日|アキレス腱断裂
アキレス腱完全断裂で治療していた50代の女性の方が、8月21日以来の今日、9月28日に完治の報告に来院された。
8月21日頃は下腿部の浮腫が気になっておられたが、すぐにそれは解消されて、お仕事が多忙なために通院が出来なかったとのことであった。
アキレス腱部に肥厚は残っているが、全く違和感もなく小走りも可能になり、浮腫も消退していた。そろそろテニスも出来るのではないかと言われたがきちんとトレーニングを一定期間積んでからでないと、再断裂の恐れが有るので、今後はウォーキングからジョギング等で徐々に負荷を掛けていって、筋力が回復してからテニスは再開して欲しいと促した。
再断裂は、絶対しないように気をつけて生活していって下さい。実際は、再断裂する人はかなり稀なので心配はいらないのですが。念のため。
約4~5ヵ月でアキレス腱完全断裂は保存療法でおおよそ完治します。
整形外科で施行されるギプス固定に比べ、当院では松葉杖を使用せずに歩行しながら治療します。固定期間も整形外科の保存療法と比較すると、1週間~2週間程度短くて済みます。
アキレス腱断裂でお困りの方は、当院までお電話で御相談下さい。
アキレス腱断裂の患者さんの経過④ 完治の報告に来院の続きを読む
2012年09月24日|骨折
今日の午前中にバイクで左側に転倒され、左鎖骨骨折をされた40代の男性が来院された。先週の金曜日に受傷されたのだが、自発痛もあまり強くなかったため、様子を見られていたそうだ。
鎖骨は体表面から見えており、触診がしやすいため診断は容易で、もう、3日が経過しているので、紫色の内出血があり、骨折した鎖骨の中枢骨片の先端が簡単に触れられ、約2cm短縮騎乗転位した左鎖骨骨折であった。患者さんには、「レントゲンは撮っていませんが、鎖骨骨折ですよ」と告げると、患者さんは、まさか骨折しているとは思ってもみなかったようで、とても驚かれた様子であった。
すぐに、いつも骨折の同意をお願いしている、クリニックに診察を依頼したところ、レントゲン検査上、左鎖骨骨折の診断で、冷却後、整復固定を施行した。
患者さんには大変申し訳なかったのですが、月曜日で、大変混み合っていたために長時間お待たせしてしまいました。本当にすみませんでした。明日からは処置が楽になり、それ程お待たせしませんので宜しくお願いします。
2012年09月20日|骨折
9月20日の午前中の9時頃に、今朝の5時に寝室の枕につまずき右側に転倒して、右上腕骨頸部骨折をした80代の女性が来院した。
この患者さんは、平成15年にも右手首の橈骨下端部骨折を当院で加療しており、右上腕骨頸部には高度の腫脹が認められ、自発痛は強くなかったが、右上肢は全く挙上が困難で、右肘関節の屈曲さえも困難であった。
すぐに、骨折の同意をお願いしているクリニックに診察を依頼したところ、レントゲン検査上、右上腕骨骨折及び、右肩関節脱臼の診断であった。上腕骨頸部の骨折部は陥入しており、その為に自発痛がやや軽度であったことがうかがわれた。
上腕骨頸部骨折に肩関節脱臼が合併している場合、整復が困難である事が多く、手術になるケースも多い為、翌日総合病院の整形外科に診察を依頼した。診察の結果、高齢で心臓疾患も有る為、手術はせずに保存療法で、経過観察をすることになった。つまり、脱臼は整復せずに、骨折部の癒合を待ち、偽関節での機能回復を図ることになったのである。
しかし、上腕骨頸部は綺麗に陥入しており脱臼は有るものの安定していた為、肩関節の機能回復の為、早期から前後の振り子運動を開始した。固定も徐々に外していき、振り子運動の回数も30回から徐々に100回まで増やしていったところ、肩関節の可動域が改善し、一ヶ月ほどで、食事や洗髪等の動作などが可能となった。
4週後の再診時には骨癒合も良好であったようで、骨密度の低下が認められる為、1ヶ月後にもう1度再診して頂くことになった。早期からの運動療法により、脱臼した上腕骨頭も肩甲骨の関節窩に近づいてやや亜脱臼位ではあるが、自然整復されていったようである。
患者さんはとても細身の方で高齢でもありますが、人間の自然治癒力にとても驚かされた症例で有ります。このまま経過が良ければ、日本舞踊のご趣味も再開出来るかもしれませんね。
2012年09月12日|骨折
9月12日(水)は朝から1階の窓側の天井から排水管からの水漏れが生じ漏電してしまい、その結果、1階の一部が停電になった為、臨時休診となってしまった。
来院されてくる患者さんには、事情を説明して、明日の来院をお願いした。しかし、急性期の包帯固定をしている外傷の患者さんに関しては、アイシングと包帯交換などの治療を行った。この日は、排水管の工事の業者の方が、別の仕事を終えてから4時半過ぎに来たので、治療室の掃除に追われた。
夜7時近くになり、業者の方に立ち会っていると、急患との連絡があり治療室に急いだ。すると、6時半頃に自宅前で、転んだという4年生の女の子が大粒の涙を流して待合室の椅子に座っていた。
問診をして、診察すると右膝には打撲による擦過傷、右橈骨下端部には背側に突変形している、スミス骨折があった。尺骨には骨折は無かった。お母様はニコニコしながら「この娘は大袈裟なので」と言われて、娘さんにはあまり同情されていない様子で、私が「骨折をしていますよ」と伝えてもそれ程心配されていないようで、ある意味こちらとしては、とても治療がし易く助かった。
来院されてからアイシングを長めにして、7時を過ぎたので患者さんと患者さんのお母様には定型的な橈骨下端部スミス骨折で、娘さんが今夜眠れないと可哀想なので、レントゲンを撮らずに整復して固定させて頂き、整復後のレントゲンを医師に依頼して、同意を得て継続して治療をさせて頂く旨を説明し了解頂いた。
整復後は、自発痛も軽減して患者さんから「痛みが取れた」と言われ、固定処置をした後には泣き止んで笑顔が見られた。「これで、今夜はぐっすり眠れるよ」と患者さんに伝えて、翌日の早朝に来院して頂くよう伝えた。翌日は信頼出来る総合病院の整形外科の先生に診察を依頼し、レントゲン上整復位は良好で継続加療の同意を頂いた。
最近の患者さんのご家族の傾向としては、少子化の影響もあると思われるが、どちらかと言うと、子どもさんの事に過剰な心配をされる親御さんが多いが今回のようにざっくばらんに子供さんに対応される御家族だととても治療がしやすくある意味、経過も良く治りが早いと思われる。
ちなみに、この日の工事は深夜2時半過ぎになり、業者の方が帰られたのは3時近かった。深夜遅くまで業者の方には、作業をして頂き誠に有難うございました。
心から感謝申し上げます。
2012年09月10日|アキレス腱断裂
9月10日(月)当院のアキレス腱断裂の保存療法のブログを読まれて、40代の男性が来院された。
負傷日は9月1日(土)で旅行先での事。負傷の原因は、旅行先の露天風呂の階段を踏み外してアキレス腱を断裂し、痛みもあまり無く、取り敢えず歩けるので、足首の捻挫だろうと思い、1週間程様子を見ていたが良くならないので、9月8日に会社近くの整形外科を受診したところ、アキレス腱断裂の診断を受けられた。
下腿部の浮腫が強くギプス固定が困難なので、シーネ固定で浮腫が引いてから、ギプス固定をするという話になり、松葉杖を暫く使用するのが苦痛なので、松葉杖を使用せずにアキレス腱を保存療法で治療している当院をパソコンで検索して探し、電話で連絡されてから来院された。
患部を触診してみると、完全断裂程のアキレス腱断裂部の大きな離開は無く、約2cm程の離開を認める浅層のアキレス腱部分断裂であった。患者さんに合わせた固定を作成し、固定処置後は患者さんに松葉杖も一本杖も使わずに歩いて帰って頂いた。市内の方ではないが、大船が通勤途中の駅なので、通いやすいとのことで、暫く通院されることになった。
9月とはいえ、かなり残暑が厳しく、固定期間中は患部が蒸れて痒みも生じやすいのでスキンケアをして、治療中は出来るだけ快適に過ごして頂けるように心掛けていきたいと思っています。
2012年08月03日|脱臼
8月2日(木)午後の診療が終わる間際に左肩関節脱臼の患者さんが来院した。当院には左肩の脱臼では3回目で、昨年2回脱臼され来院されている。整復を終えて、色々とお話を聞いてみると、31歳の時に初めて脱臼されて、今回で約9回目になるそうである。傷病履歴で調べると、平成23年2月1日、平成23年12月18日、そして今回である。
約2年の間に3回と頻度も高くなっており、お痛みも辛そうなので、患者さんと相談の上、手術を考慮して、総合病院の整形外科を紹介して受診して頂くことにした。今後はMRIなどの検査をして頂き手術をされた方が再脱臼はしなくなるので、宜しいのではないかと思われる。
2012年07月21日|アキレス腱断裂
7月20日(金)アキレス腱部分断裂の歯科医師の患者さんが来院し、浮腫は残っていたが、アキレス腱の部分断裂部の癒合も充分であり、来週からは治療回数を増やすことの方が望ましいので、千葉の近隣の接骨院に通って頂くように紹介状をお渡しした。
今後は、経過を電話で連絡して下さるそうで、早く元のようにお仕事が出来るように治られることを祈るばかりである。
2012年07月15日|骨折
6月13日より左上腕骨頸部陥入骨折に大結節骨折を合併した一人暮らしの70代の女性の方が来院されている。
負傷の原因は、自宅の庭で、脚立に乗り梅の実を取っていたところ誤って落下し転倒してしまい、負傷されたとのこと。自発痛は腫脹の割に軽度であったが、腕は自力では上がらず、症状から骨折では有ると思われた。
骨折の同意をお願いしているクリニックにて、レントゲン検査をしてもらうと、案の定、左上腕骨頸部陥入骨折(大結節骨折合併)を認めた。上腕骨頸部陥入骨折は骨折部が陥入している為、安定しており早期に運動療法が可能で、肩関節に拘縮が生じにくいため予後が良好な骨折である。
患者さんには5日目より振り子運動をして頂いた。 経過も良く3週間で固定を取り、振り子運動は100回以上施行した。4週間目にレントゲン検査をしたところ、転位していた頸部骨折部と大結節部は綺麗に自然整復され、骨癒合の状態は良好であった。
肩関節も挙上制限がわずかで、日常生活で困ることも殆どなくなったそうである。「完全に万歳が出来たら終わりにしましょう」と患者さんには伝えたが何の後遺症も残さずに早く治り、またお仕事が普通に出来て良かったですね。
左上腕骨頸部陥入骨折(大結節骨折を合併)の患者さんの続きを読む
2012年07月14日|アキレス腱断裂
7月14日(土)午前の診療時間に4月25日にテニスで右アキレス腱断裂をされた40代の女性がかなりの跛行で来院された。
某病院で手術を勧められたが、保存療法を希望されて3週間のギプス固定後、装具固定を昨日の7月13日まで約11週間されていたそうで、足関節は最大90度までの背屈が限界で、底屈もかなり制限が出ている状態であった。
下腿部の浮腫も中足部に至っており、靴を履くとかなりきついそうである。しかし、健側の足関節は非常に柔軟であり、拘縮もそれ程顕著ではないため、2~3カ月ほどの治療でかなり改善されるのではないかと思われる。
ちなみに、当院で保存療法で加療中の50代の女性は今日で10週目を迎えて、浮腫もかなり軽減し、跛行もほぼ消失してかなり歩けるようになられて喜ばれている。
アキレス腱断裂の保存療法をされるなら接骨院の方が、経過も良いし、松葉杖も不要で治りも早いです。もし現在、保存療法でギプス固定中の不安な方は、ご連絡ください。杖も不要で固定期間も短くて済み、治療期間中の生活が楽ですよ。
アキレス腱断裂の保存療法後のリハビリの患者さんが来院の続きを読む
2012年07月14日|小児肘内障
7月14日午後4時ごろ法事で妻の実家に居たところ携帯に妹から急患の電話が入った。接骨院に戻り、パソコンで検索すると生後6ケ月で右肘関節脱臼(小児肘内障)で来院したことのある女の子であった。
待っていると間もなくお母さんに抱っこされて来院された。初診申込用紙に記入して頂く間に問診すると今度は左肘であった。原因は一人で革製のソファーの上で遊んでいて、急に左肘を使わなくなり泣きだしたそうで、転んでもいないので肘の脱臼と思い来院されたようである。すでにべそを掻いていたが、すぐに整復して治るとそれ程は泣かれず、帰りは泣き止み左手でバイバイが出来て帰られて行った。
また、肘が抜けないように気をつけて下さいね。