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2012年05月20日|マレットフィンガー
5月19日(土)40代の男性で右手の第3指の腱性マレットフィンガーの患者さんが私のブログを見て来院された。
受傷原因はソフトボールのフライをキャッチする際に突き指をされたためで、受傷の翌日に会社のビル内にある整骨院に行かれたが、マッサージ専門で固定処置をしてもらえなかったとのこと。御自分でテーピング固定をされ、パソコンで検索されたところ、私のブログ記事が目に留まり電話をされてから来院された。
ちなみに、腱性マレットフィンガーでは、指伸筋腱の断裂により、指の第一関節が屈曲位をとり、自動的には伸展不能の状態になります。来院された患者さんは、仕事でパソコンを使うそうなので、少し不自由かとは思いますが、6~8週間固定を辛抱して頂ければ、指伸筋腱はちゃんと癒合します。
治療上の問題と注意点は固定期間の衛生面と固定状態の安定です。固定中は固定しているシーネが少し臭ってきます。もちろんシーネは石鹸で洗う事が出来ます。固定中は御自分では固定は外さずに、固定が緩んだりずれたりしないように、1週間に2~3回は通院して頂きシーネと手指を洗浄し、テーピングを交換します。
固定を除去した後は、指の第1関節が曲がり難くなるので数ヵ月間その改善の為に、リハビリとして超音波バスによる機能訓練と関節部のマッサージ等を行います。治療期間は若年者で約3カ月程。中・高年齢者で4~6か月程度かかります。
比較的、マレットフィンガーは治療さえ適切に行えば、機能障害の残らない疾患です。
同様の疾患でお困りの方は当院までご連絡ください。
2012年05月10日|小児肘内障
今日、昨年の11月の夜間に小児肘内障で来院したことのある、3歳の男の子が自宅で転んで、左肩を痛めたと来院された。
お母さんが言うには転んだ際、コンロに左肩をぶつけた様で、左腕を使わなくなっているとのこと。手を引っ張ったりはしていないらしい。転んだあとに少し昼寝をして起きたら、やっぱり左腕を痛がり使わないので連れて来られたようだ。
お母さんは息子さんが転んだ状況をよく見ていたわけではないらしい。転んだのなら、左鎖骨骨折、左上腕骨顆上骨折、左前腕骨骨折等を考慮し、慎重に触診をしていったが、どこにも異常は見られなかった。しかし、男の子は痛みを訴えながら大粒の涙を落として泣きだして、だんだんとボルテージを上げていく。
左腕をよく観察してみると、前腕を回内した状態で、右手で左手首を持って離さないでいる。どうも様子からは小児肘内障らしい。アンパンマンのおもちゃで気を引いている隙に前腕を回外した。すると整復音を指先に触知し、その後男の子は左手を使いだした。転んだのかもしれないが、お母さんが抱き起こす時に拍子で左手を引っ張ったのかもしれない。
また、再脱臼しないよう、お母さんに手首を引っ張らないよう促した。小児肘内障は成人の肘の脱臼とは異なり、整復されれば一度で治ります。輪状靱帯の亜脱臼と言われています。幼少期を過ぎれば、脱臼しなくなりますが、稀に小学校の低学年でも脱臼します。2歳から5歳くらいが好発年齢でしょうか。
お子さんが、小児肘内障のような場合は、時間外でもお電話下さい。
乳児医療証と保険証をお忘れなく。
2012年05月07日|アキレス腱断裂
5月6日よりアキレス腱断裂の患者さんが来院されている。以前、私が書いたアキレス腱断裂の保存療法のブログを読まれて5月5日に電話で相談されてきた。
50代の女性の方で、(電話の声では40代と思ったのだが)5月4日にテニスで負傷されて、総合病院の救急外来に行かれ応急処置はされていた。御家庭の諸事情から入院が出来ないため観血療法(手術)ではなく、通院治療が可能な保存療法を望まれた。
初診の日は、アキレス腱の断裂した断端が約3,5cm離開していた。完全断裂である。しかし、整復と固定を施し、翌日にはアキレス腱の離開は約1cmになり、かなり整復されていた。
このまま、約6~8週間物理療法と手技療法を加えながら固定すると、アキレス腱は自らの力でちゃんとくっ付く(癒合する)のであるから、人体の神秘である。今後、追って経過報告したいと思います。
アキレス腱断裂の保存療法を希望され患者さんが来院の続きを読む
2012年04月19日|捻挫
4月になり新3年生は引退試合が近づき、怪我をしてしまった場合に練習を休まずに、多少無理をしてでもテーピング固定をして練習に早く参加したいものである。
現在、新3年生に限らず、陸上部、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部等の中学生と高校生の足関節捻挫、指関節捻挫、シンスプリント、外脛骨炎等に練習前、試合前のテーピングをしている。
練習後に当院の治療時間内に来院できない場合は、登校前の早朝にテーピング固定をしている。また、日曜日の試合の前には、土曜の午後か、日曜の早朝にテーピング固定をしています。
ちなみに、受傷後すぐの急性期は安静固定をお願いしています。
急性期を過ぎてから、徐々に練習量を加減してテーピング固定で練習に参加してもらい、治療もしながら徐々に練習量を増やしていきます。万が一、試合の前日に受傷してしまい、翌日の試合に出たい場合は、症状によっては、特殊な固定を施しプレーが可能です。
⇒要相談
2012年04月08日|足関節捻挫
4月7日(土)午後3時過ぎ急患の電話があり、サッカーで左足を捻ったとのこと。私は3時30分から歯医者の予約があり、患者さんも学校から1時間程かかるそうなので、研修生に先に診ていてもらうように伝えて歯医者に行った。
今回は治療ではなく、歯のクリーニングと診察に行ったのだが、虫歯が2本も見つかり来週も治療に行かなくてはならなくなった。
治療を終え、足早に接骨院に戻ると、3月末にやっと治療を終えた高校生の男子がとても元気の無い様子。少し前に同患部がやっと治ったのに無理もないが、やってしまったものは致し方がないので、頑張ってリハビリして、一日でも早くサッカーが出来るように治療していきましょう。
2012年03月25日|脱臼
3月25日(日)はAM11時から東京で柔整アスレチック研究会及び日本柔道接骨医学会整復治療手技分科会合同研究会があり参加した。
肩関節周囲の外傷・障害について、肩鎖関節脱臼の治療法について、肩関節脱臼、上腕骨頸部骨折、鎖骨骨折、手の舟状骨骨折の保存療法、アキレス腱断裂の保存療法等盛り沢山の充実した内容であった。
そんな研究会が終わりに近づいた時に、妻より急患のメールがあり、急患の患者さんはママさんバレーで指を痛めたとのこと。研究会が終わり駅から患者さんに電話をすると指はかなり腫れている様子で、アイシングをして待って頂いた。接骨院に着くと患者さんは先に着いており妻が受付を済ませてくれていた。受傷状況を聞くとアンダーでレシーブの際に、床に人差し指を強く突いてしまったらしい。
それで、指があらぬ方向に向いているので(⇒PIP関節の背側脱臼)ご自分で整復したようである。指を拝見すると1.5倍程に腫れていて、PIP関節は屈曲がわずかにしか出来ない状況であった。冷却をしてからシーネ固定を施し、中節骨掌側の剥離骨折の疑いがあったため、翌日総合病院の整形外科にご紹介した。
診察の結果幸い骨折はみられなかった。しかし、PIP関節の側副靱帯損傷と屈筋腱損傷が強く治療日数はかなり掛かりそうである。出来うる限り早く治してバレーボールに早く復帰させてあげたいものである。
2012年03月24日|膝関節捻挫
3月24日(土)は中学時代の同級生と中学一年の時に交通事故で亡くなった友人のお墓参りに行き、同窓会を自宅近くの居酒屋「海福」で行っていた。担任の先生にも来て頂いて、ビールで乾杯をして少しすると、妻からメールで「急患なので、お酒は飲まずに待機するように」とのこと。
電話をすると患者さんは、お母さんの運転で小田原から車で帰るところで西湘バイパスをのったところらしく、約1時間ぐらいかかるらしい。少しだけビールを飲んでしまったがソフトドリンクのゆずスカッシュを飲んで患者さんが来るのを待った。
1時間も待たないうちに、妻から患者さんが着いたとのメールが届き、小走りで治療室に向かった。患者さんは、バレーボール部のセッターをしている高校生で、膝と足首の甲のショパール関節をバレーボールで痛めていた。控えのセッターが居ないため練習は休めないらしい。症状はそこまで重症ではなかったので、サポーターやテーピングで練習をすることは可能と伝えアイシングをして、固定処置を施して治療を終えた。
治療を終え、足早に同窓会をしている居酒屋「海福」に戻った。戻ってみると、私が20分程抜けていた事など忘れていたかのように皆お酒もまわり盛り上がっていた。昔話に花が咲き、美味しい料理に満足して、お酒もすすみかなり飲んでしまいました。接客も良く、料理はかなりのボリュームで料金もリーズナブルです。
寿司居酒屋「海福」おすすめ
二次会、三次会とはしごしましたが、三次会はお茶で酔いを醒ましてカラオケ中村雅俊の昔の歌を熱唱し、楽しいひと時を過ごしました。
急患の患者さんのお母様にはとても申し訳なさそうに言われましたが、急なお怪我は致し方のないことなので、遠慮せずにご連絡ください。
2012年03月20日|足関節捻挫
3月18日(日)家族で湘南モールに買い物に行き、夕方の帰りに駐車場の混雑に立ち往生していたところ、娘の同級生のお母さんから妻の携帯にメールがあった。
息子さんがサッカーで右足首を捻挫してかなり腫れているとのこと。ちょうど帰り際なので迎えに行き、鎌倉の実家に行く予定だったので、治療が終わったら送ってあげる約束をして、迎えに行った。
到着してから携帯で連絡をすると、中学生のお兄ちゃんにおんぶをされて娘の同級生は歩けない様子だった。治療室に着いてから患部を診ると、かなりの腫れで、前距腓靱帯の損傷が強く、骨端線にも限局性圧痛が認められ、アイシングを長めにして、整復固定を施した。
来院時は全く足が着けなかったが、帰りには足が着けるようになり、念のため一本杖を貸し出した。
しばらくサッカーが出来なくて可哀想ですが、春休みの時期で、良かったように思います。新学期になれば体育もあるので、頑張って早く治しましょう。
2012年03月02日|腰痛
先日の東京マラソンに、通院中の患者さんが出場し無事完走された。1か月ほど前より通院されていたが、マラソン練習の走り込みで、左腰部の疲労の蓄積から左膝内側の伏在神経痛症状を起こし、腰部の筋緊張を取り除く治療を施した。
幸いマラソン中には痛みも出ず自己ベストを更新されたそうで、マラソン前夜から当日の様子を詳細に記された報告文を頂いた。
マラソン等で長距離を走ると膝そのものに炎症が起きて膝が腫れたり、側副靱帯に痛みを来たすことはあります。しかし、膝の裏に痛みが出たり、膝の内側に痛みが出たりするケースで、走り始めには痛みが無く数キロ走ると痛みだし、スローダウンするか、走るのをやめると痛みが軽減するような場合には、腰が原因の場合が多々あります。
整形外科に行き、膝のレントゲン写真を撮っても異常が無く、湿布と投薬をしても痛みが取れない。大会は近くトレーニングは続けたいが、走ると痛みが出てしまう。このような場合には、⇒坐骨神経痛や伏在神経痛が考えられますので、お電話で御相談下さい。
2012年02月12日|マレットフィンガー
先週、骨性マレットの小学3年生の男の子が来院した。受傷原因は野球で捕球の時に突き指してしまったとのこと。受傷してから13日経過しており、痛みも弱く様子をみていたが、第一関節が伸びなくなって心配になり来院された。
お母様はただの突き指だと思われたようだが、突き指は病名ではなく、ボールなどで突き指をする行為を指していて、靱帯の損傷もあれば骨折や脱臼もある。
また、突き指をした後に、すぐに指を引っ張る行為は患部の損傷を増大させるので絶対にしないで欲しい。応急処置としては、患部をアイシングし、心臓よりも高くして自分の手で適度に圧迫を加え、すぐに来院されることが望ましい。
当院は休日にも、急患の対応をしております。
遠慮なく、お電話のうえ、ご来院ください。