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2018年10月01日|脱臼
昨夜は台風の強風で中々寝付けず、眠りについたのは深夜2時頃だったと思います。
朝の5時に妻が目を覚ましたので、私もつられて目を覚ますと接骨院の電話が鳴りました。妻が電話に出ると 昨夜の急患で拝見した右肩関節脱臼の男性の奥様でした。
先程、ご主人が布団から起き上がろうとして右手を着いた際に右肩関節を再脱臼されてしまったようで、かなり痛がっている様子でした。
すぐに来院されるようにお伝えして、接骨院に降りて待っていました。
お住まいが大船駅の観音様側(西口)の患者さんで、徒歩だと15分以上はかかると思いましたが、中々お見えにならないので、接骨院の前の道路に出て、大船駅の方を伺っていました。暫くして5時45分頃に右肩をかばいながらゆっくりとした足取りで、患者さんが到着されました。
整復前の写真を撮り、すぐにベットへ横になって頂きました。
勤務柔道整復師の杉本さんはあまりに早朝なので、流石に内線を鳴らして呼ぶことはやめ、一人で整復することにしました。
患者さんに許可をいただき、三脚を立ててデジタルカメラを固定して動画撮影をしました。
昨夜ほど脱臼されてから時間が経っていなかったこともあり、ゼロポジション法で3分少々で整復されました。
【整復前】 右肩関節前方脱臼時
【整復後】
整復後は再脱臼しないように、伸縮性テーピングも加えて提肘しました。
これでゆっくり休めますね。お大事に。
つづく、、、
大船駅東口より徒歩1分
急患応需交通事故治療対応
鎌倉市大船1-23-31サトウビル1階
☎ 0467-45-6700
大船接骨院
2018年09月30日|脱臼
9月30日は午前中に公益社団法人神奈川県柔道整復師会学術大会があり、新横浜の会館へ行きました。
お昼を挟んで午後2時までの予定でしたが、台風の影響を考慮して休憩なしで、昼過ぎに終わりました。電車は動いていたので、新横浜駅で昼食を済ませてから帰宅しました。
妻と西友へ買い物に行き、帰宅してから一緒に夕食の支度をしていると、19時20分頃に接骨院の電話が鳴りました。
妻が電話に出ると、以前も通院歴のある男性からでした。旅行先で転倒して肩を痛めてしまい、腕が上がらないようで20時頃にはこちらへ着くとのことでした。
急いで食事を済ませて接骨院へ降りました。暫く待っていると、台風の影響で風が強くなってきました。
ニュースで20時にJR線は全線ストップすると聞いていたので、患者さんが来られるのか心配したのですが、20時を少し過ぎたところで到着されました。
負傷されたのは右肩でした。患者さんは幸い左利きだったので、初診申込み用紙に記入いただきながら負傷原因をお聞きしました。
患者さんは「骨折も脱臼もしていないと思います」と言われ、顔をしかめるような痛みを訴えてはおりませんでした。
ご友人と岩手県と宮城県へ旅行に行かれ、16時に岩手県で道を歩いていて、道路に土の露出しているところがあり、そこに足を滑らせて転倒してしまい、右肩を強打したとのことでした。
一通りお話をうかがったところで、着ているシャツを手伝いながら脱いでもらいました。
左右の肩を比べると明らかに異なる肩関節の状態が観察出来ました。
肩を強打されたなら上腕骨近位端骨折の疑いがありますが、 痛みもそれほど強くはなく、右手掌には手を着いた跡が有りました。外観上からも右肩関節脱臼であると思われました。
患者さんに写真を見ていただいて「これは右肩関節の脱臼ですね」と伝えると、
「以前も右肩を脱臼したことがあります」と言われました。
パソコンで履歴を検索すると、平成19年の1月5日から当院での治療歴がありました。その際には元旦に脱臼され、戸塚の総合病院の救急外来を受診され、その後の治療で来院されたのでした。
患者さんに説明をしていると奥様も駆けつけてくださいました。
午後4時に受傷されて既に4時間を経過しており整復に時間を要すと思い、また症例として、動画撮影をしたかったので、勤務柔道整復師の杉本さんを呼んで、整復動作の動画を撮影してもらい整復を行いました。
外転挙上では整復されず、ゼロポジション法で整復をしたところ、少し時間を要しましたが、4分程で整復されました。
整復後は右肩のくぼみが消失しています。
「休みの日に診て頂いて本当に良かったね」と奥様が言われて
患者さんからは「本当にお休みのところ有難うございました」と言われたので、
「こちらこそ肩の脱臼の貴重な症例を拝見できて良かったです」と言うと
「そうなんですか」と笑われました。
脱臼後は再脱臼しやすいため、寝返りや服の脱ぎ着などには充分に注意していただくようお伝えしました。奥様が来てくださったので、ご主人の旅行の荷物は奥様が持って、お帰りになりました。くれぐれも再脱臼されないように気をつけて下さい。お大事に。
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2018年09月15日|小児肘内障
9月14日の午前中の診療を終え、事務処理をしていると12時30分に接骨院の電話が鳴りました。
「〇〇ですが、子供が小児肘内障になったので診てもらえますか?」
「20分くらいかかると思いますが、よろしいですか?」
「大丈夫ですよ。車でしたら接骨院の前に停めて下さい」と伝えて待っていました。
患者さんの名前をパソコンで検索すると、以前も通院歴のある男の子でした。
履歴を見ると右の小児肘内障のみ4回の通院歴が有りました。
下記の写真は、昨年の12月22日の2才の時の来院時です。
およそ15分程で到着され、もう一人の1才のお子さんが後部座席に乗っていました。
小雨が降っていたため、私が傘をかざしている間に下のお子さんをお母さんが抱っこして、患者さんであるお兄ちゃんは助手席に乗っていたので、シートベルトを私が外し、お母さんがチィルドシートから降ろしました。「歩けるでしょ」のお母さんの声に導かれ、大泣きのお兄ちゃんと待合室へぞろぞろと移動しました。
お母さんに負傷の原因をお聞きすると、1才と3才のお子さんを本郷台のアースプラザへ連れて行き、遊んでいたところ寝転がっていたお兄ちゃんの右手首を引っ張って起こそうとした時に、右肘関節脱臼(小児肘内障)になってしまったそうです。お母さんが息子さんの右手を引っ張った際には、脱臼した音(感触)が確かに伝わってきたそうです。
今年に入り3月30日にも来院されており、約半年ぶりの来院でしたが、だいぶ大きくなった感じで成長の早さに驚きました。
大泣きで、すぐに外に出たがり危なかったので、初診申込み用紙の記入は後にして、診察室に入っていただきすぐに小児肘内障の整復をしました。大きな泣き声で整復音は聞こえませんでしたが、指先にはしっかりと整復音を触知しました。
新入りのおもちゃの、てんどんまん、コキンちゃんであやしても泣きじゃくる状態で、早く帰りたいと泣き止まずにいたのですが、待合室の椅子に座っておもちゃを触っているうちにやっと泣き止みました。
「また、脱臼しないように気を付けて下さい」「特に脱臼した後は脱臼しやすいですから」とお母さんに伝えて、治療を終えました。
翌日の土曜日は、予約で早朝の7時30分から小学生の左第5中足骨不全骨折の男の子を治療し、8時からはお仕事前の陳旧性腱性マレットフィンガーの男性を治療しました。
最近の土曜日は9時から10時30分までがとても暇で、10時30分以降に患者さんが集中しております。
土曜日は早めに来院頂くと待ち時間が少ないので、時差通院にご協力いただければ幸いです。
さて、この日も10時30分を過ぎると急に混み始めて、11時30分にお約束していた右膝蓋骨不全骨折の患者さんには、大変お待たせしてしまい申し訳ございませんでした。
最後の患者さんがお帰りになり、片付けを終えたのは13時を少し回っていました。事務処理を受付の妻としていると、接骨院の電話が鳴りました。
昨日の男の子がつい先ほど同じ右肘を脱臼(小児肘内障)したとの連絡でした。
すぐに来院いただくように伝えて、間もなくお父さんがお兄ちゃんを抱っこして、お母さんが下のお子さんを抱っこして来られました。
お父さんが大泣きのお兄ちゃんを抱っこしたまま、すぐに診察室へ入ってもらい、負傷の原因をお聞きしました。
イトーヨーカドーでごろんと寝ていたお兄ちゃんを起こそうとして、お父さんが右手首を引っ張ってしまったようでした。
すぐに整復をして、泣いているお兄ちゃんに「もう入ったから大丈夫だよ」
と言っても泣き止まないのですが、、、
お父さん、お母さんに「4才になれば殆ど脱臼しなくなると思いますが、手首は引っ張らずに上腕部分を引っ張ってください」「上腕部を引っ張っても肩は抜けませんから」と以前もお伝えしたことを再確認していただき治療を終えました。
下のお子さんが生まれて、恐らくお兄ちゃんが焼きもちを焼いているようで、お父さん、お母さんの注意を引こうとしているのではないかと感じました。
一番子育てで苦労されている時期ではなのかと思いますが、お父さんとお母さんには、無理せずに協力されて子供さん達のために頑張っていただけたらと思います。
またいつでも急患対応致しますので、遠慮なくご連絡下さい。お大事に。
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二日続けて右小児肘内障(右肘関節脱臼)の3才の男の子が来院の続きを読む
2018年08月10日|病的疾患
8月9日木曜午後4時に可なり歩くのが辛そうな男性が受付に来られました。初診申込みに記入いただいた内容を拝見すると、原因は不明で人体図には右足と左股関節に〇が付けられていました。
問診でいつごろから痛みが有るのかをお聞きすると、2か月ほど前から右足に痛みがあり、それをかばっているうちに1~2週間前から左股関節部と左腰も痛みだしたご様子でした。
取り敢えず両足の靴下を脱いでいただき、足を並べて頂きました。下記がその時の外観写真です。
明らかに右足の第2中足趾節関節周辺が腫れており、健側の左足に比べると赤味の強いのがわかります。
夜間痛について尋ねると、夜痛みで起きることは無かったようで、痛風の疑いがあることを伝えて、お酒はどのくらい飲まれるかをお聞きしました。
すると、毎晩ビールを350ml×5本に焼酎とウイスキーをを数杯飲まれるとのことでした。
「それでは痛風になってもおかしくはないですね」と伝えると
「痛風とは何ですか?」と言われて
ご存知ないのに驚いたのですが、”風が吹いても痛むから痛風”と言われていて、ビール等に含まれているプリン体が原因の一つと言われている事を伝えました。少し調べてみました。
《痛風=高尿酸血症》
痛風に悪い食事といえばプリン体を多く含むもので、レバーやウニ、干物なども有りますが、アルコールの分解時にはATPといわれる体内のエネルギー源が消費され、これが尿酸の生成を促進してしまいます。また、同時につくられる乳酸のはたらきによって、尿酸が尿と一緒に体外に排出されにくくなります。夏場に痛風発作が多い一因としてはビールなどアルコールを摂取する機会が増えるからといわれています。
焼酎にはプリン体が無く、ウイスキーやブランデーでは少ないのですが、ビール酵母にはかなり含まれており、350ml×5本ではプリン体の摂取量は多くなると思われます。
しかし、アルコールはそれ自体の分解の際に尿酸を産生し、尿中の尿酸排泄を阻害する働きもあるため、血清尿酸値が上昇することが多くなるという事実があります。このため、プリン体を含まない焼酎やウイスキーなどの蒸留酒の飲酒でも血清尿酸値が上昇するそうです。
患者さんは3月の健康診断では問題が無かったそうですが、恐らく痛風と思われるため内科をご紹介し、医師の診察を受けていただきました。
1時間ほどで診察を終えて戻られたのですが、やはり痛風発作との診断でした。お借りしたレントゲン画像上も、痛風の症状である痛風結節が右足の第2中足趾節関節部に認められました。投薬で様子を見られることになりました。
当院では左股関節痛に対しての治療を致しました。
翌日も来院され昨日より跛行が軽減して、幾分笑顔も見られましたが、左股関節痛は楽になられたと言われたものの、右足の痛風はあまり変化はないとのことでした。
「昨日はお酒はどうされましたか?」と聞くと
「焼酎だけ飲みました」と言われました。
2ヵ月も痛風の痛みを我慢されていたので、無理もないとは思いましたが、少しお酒の量を控えられて、生活習慣の見直しをされてはと思います。
痛風にはバランスのよい食事と、肥満予防のための適度な運動が効果的とのことです。
私も5年ほど前に「尿管結石」を患いました。担当医から紅茶やホウレンソウに含まれているシュウ酸カルシウムの接種を避けるように言われ、紅茶はミルクティーにして、ほうれん草もグラタンのようにして乳製品と一緒に食べるように言われました。可なり耐え難い痛みだったことと、50%の再発率と知ったため、ストレスを溜めないようにして、水分をこまめに摂り、紅茶はストレートをやめて、ほうれん草を食べないようにしております。その甲斐もあって5年以上再発はしておりません。
痛風は、早期の適切な薬物治療と食生活の改善で治すことができる疾患とのことです。痛風になってしまった方は、痛みを我慢せずに早めに内科、リウマチ科(内分泌代謝科)、整形外科を受診されてください。くれぐれもお大事になさって下さい。
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2018年07月20日|マレットフィンガー
4月17日に中学校の部活でバスケットボールのプレー中に、パスを受けて右手第4指腱性マレットフィンガー(伸筋腱断裂)を負傷した、中学2年の男子学生が7月19日に完治し治療を終えました。
地元の総合病院を受傷当日に受診され、レントゲン検査上骨折は無く、右手第4指伸筋腱断裂(腱性マレットフィンガー)の診断を受けられ、アルフェンスで固定処置をされました。
下記が4月20日来院時の外観です。
アルフェンス固定の上側の部分に伸縮性テーピングは巻いていたのですが、上から巻かれていたテーピングや伸縮性包帯によって、中節骨の背側が強く圧迫されておりました。ご覧のように窪んでしまっており、内出血も見られます。可なり痛みがあり数日我慢されていたそうです。
これでは可愛そうなので、プラスチックシーネで第一関節(DIP関節)のみの固定に変更しました。
早期にバスケの部活へ完全復帰されたいようでしたが、右利きならば苦手な左手のドリブルやシュートを練習する良い機会と考えるように促して、相手と接触するような3対3やゲーム形式の練習以外はほぼ許可しました。
因みに私も中学時代(13才~30才くらいまでバスケをしておりました)に足関節の捻挫で何度も部活を見学した経験が有り、休みたくない気持ちは痛いほど理解できました。
治療期間中のバスケでの再受傷に気をつけながら、経過も良かったので6月中旬には日常生活の固定を除去し、伸縮性テーピングで固定をしながら、全てのバスケの練習を許可しました。
利き手の第4指だったのでシュートの感覚が戻るのに少し時間を要しましたが、徐々に可動域制限が改善され、シュートの感覚も戻っていきました。
幸い、成長期の中学生で経過も良く下記のように完治しました。
患者さんの健側の左手第4指の第一関節と第二関節の可動域を計測しますと
第一関節は最大屈曲90度、第二関節の最大屈曲105度でした。
一般的な平均値は第一関節は80度、第二関節は100度です。
7月19日患側の右手第4指の第一関節と第二関節の可動域を計測しますと
第一関節は最大屈曲90度、第二関節の最大屈曲105度でした。
アルフェンスが当たっていたため屈曲痛を残していましたが、伸展も上記写真のように左右共0度で、屈伸制限もなく完治しました。
負傷から治癒まで94日間(約3ヶ月)かかりましたが、
当院への通院期間は91日間でわずか11日の通院でした。
最後に私が『バスケ頑張ってな』と言うと、本当に嬉しそうな笑顔を見せてくれました。これからも出来るだけ怪我をしないように、バスケの部活に励んでほしいと思います。
現在、当院には年齢は37才~70才、20名(21指)の腱性マレットフィンガーの患者さんが通院中です。(骨性マレットフィンガーのオペ後の患者さんは4名通院中)プロのカメラマン、電気工事技術者、内装業、システムエンジニア、保育士など多業種の患者さんと趣味でギターを弾く方が数人通院中です。
現在通院中の患者さんで
一番遠い方は栃木県宇都宮市の方です。
山梨県
静岡県田方郡
埼玉県さいたま市
東京都港区・豊島区・中野区・府中市・八王子市
県内は鎌倉市
横浜市(戸塚区、西区、瀬谷区、都筑区、磯子区、神奈川区)
藤沢市・平塚市
相模原市
と広範囲の地域から来院頂いております。
6月は9人の腱性マレットフィンガー(伸筋腱断裂)の患者さんが治癒しました。
腱性マレットフィンガーは誤った初期治療さえしなければ、50歳以下の方なら、90%以上治る(=可動域の改善)疾患です。40歳以下の方はほぼ完治が見込めます。
50歳~70歳の方でも 日常生活には支障のない機能的改善が見込めます。
当院はJR大船駅から徒歩1分で、大船駅は湘南新宿ラインなどのアクセスも良いため、遠方から来院される患者さんが多い接骨院です。
腱性マレットフィンガー(伸筋腱断裂)や骨折後の手関節、手指の関節可動域制限、足関節周辺の捻挫や骨折後の可動域制限等でお悩みの方は、遠慮なく下記の電話番号かメールにご連絡ください。
被害者救済の立場から、
交通事故の頸椎捻挫(むち打ち症)や腰椎捻挫、打撲傷、関節捻挫(靭帯損傷)等の治療も医科と連携をとって適切に対応しております。遠慮なくご相談ください。
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埼玉県から来院された腱性マレットフィンガーの男子中学生が完治の続きを読む
2018年06月21日|マレットフィンガー
昨日、川崎から通院頂いた、右手第3指腱性マレットフィンガー(伸筋腱断裂)のプロのオーケストラ・ヴァイオリニストの50代女性が完治され治療を終えました。
負傷年月日は平成30年1月28日で、ご自宅のソファーにソファーカバーを押し込んだ際に突き指をして負傷されました。翌日、開業整形外科でアルフェンスシーネとテーピングで固定され、週に一回の通院をされました。
3月13日(負傷から45日目・6週間と3日)に固定を除去され、第一関節に25mmのテーピング処置で様子を見ると、第一関節だけではなく第二関節の屈曲制限も生じていたため、当院のホームページを観られて来院されました。
当院来院時、3月19日(負傷から51日目・7週間と2日)の外観写真です。
患者さんの健側の左手第3指の第一関節と第二関節の可動域を計測しますと
第一関節は最大屈曲70度、第二関節の最大屈曲105度でした。
一般的な平均値は第一関節は80度、第二関節は100度です。
患側の右手第3指の第一関節と第二関節の可動域を計測しますと
第一関節は最大屈曲60度、第二関節の最大屈曲77度でした。
また第一関節の伸展は-15度、最大屈曲後は-30度でした。
オーケストラのコンサートスケジュールが6月からは月の9割を超えており、取り敢えずのところ1ヶ月程度は休業が出来るようだったので、ヴァイオリンの演奏は経過を診ながら徐々に始められるようにと治療計画を立てました。
患部が弦を押さえる方ではなくて幸いでしたが、右手の第3指は弓を支える際にはそれなりに力を入れて、曲げた状態になります。
☞ちなみに私は幼少期(幼稚園の2年間と小学校1~3年生)、父に無理やり5年間ヴァイオリンを習わされておりました。父に弓で叩かれたことは今でもトラウマですがヴァイオリンの音色は大好きです。私の音楽好きは、幼少期の音楽に触れる機会が多かった環境からだと思っております。
それはさて置き、プロのヴァイオリニストの方の指の治療には、いつも以上に神経を使いました。 年齢的には概ね完治すると考えておりましたが、コンサートのスケジュールが押し迫った状態で治療をしていく事は、正直大変で長期になると考えておりました。患者さんもかなり大変だったと思います。
それでも3月中旬から4月一杯の約1ヶ月半は、週3日の通院で治療に専念して頂き、経過も良かったため5月から徐々に練習を再開されました。5月は週に一回の通院でしたが、11回のコンサートに復帰され、リハーサルの5時間と本番の2時間の演奏が可能となりました。
6月は月の30日のうち28日もコンサートかリハーサルがあるとお聞きしていました。そのため、6月一杯か7月も治療を予定していたのですが、2~3日ほど24時間テーピング固定をせずに過ごされても、ヴァイオリンの演奏に全く支障がなくなったそうなので治療を終えることになりました。
6月20日の関節可動域、右手第3指の第一関節の伸展は左右ほぼ0度
右手第3指の第一関節は最大屈曲70度、第二関節の最大屈曲105度
左手第3指と同じ関節可動域に改善されました。下記が6月20日の写真です。
負傷から治癒まで144日間(約5ヶ月と3週間)かかりましたが、
当院への通院期間は94日間で22日の通院でした。
まだ、多少の浮腫みはありますが、徐々に軽減していくことをお伝えしました。
最後に『こんなに真っ直ぐに治るなんて、こちらに通って本当に良かったです』と何度も言って頂き、私も大変嬉しく思いました。
これからもヴァイオリンの演奏で聴衆に感動を与えて頂けたらと思います。
現在、当院には年齢は13才~70才、27名(28指)の腱性マレットフィンガーの患者さんが通院中です。(骨性マレットフィンガーのオペ後の患者さんは3名通院中)プロのカメラマン、電気工事技術者、システムエンジニア、保育士、洋服販売など多業種の患者さんが通院中です。
毎月4~5人以上の新患のマレットフィンガーの患者さんが来院されます。
一番遠い方は栃木県宇都宮市の方です。
山梨県
静岡県田方郡
埼玉県さいたま市・上尾市・川越市
千葉県木更津市・習志野市・市川市
東京都港区・豊島区・大田区・渋谷区・中野区・府中市・八王子市
県内は鎌倉市・横浜市戸塚区・逗子市・藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市
相模原市
横須賀市(5月29治癒)
足柄下群湯河原町(6月20治癒)
と広範囲の地域から来院頂いております。
腱性マレットフィンガーは50歳以下の方なら、90%以上治る(=可動域の改善)疾患です。40歳以下の方はほぼ完治が見込めます。
50歳~70歳の方でも 日常生活に支障のない機能的改善が見込めます。
※ご注意いただきたいのは、腱性マレットフィンガー(伸筋腱断裂)で医療機関を受診された際の初診から再診までの通院間隔です。開業整形外科なら1~2週間程度の通院間隔で再診を促される傾向ですが、総合病院の整形外科や大学病院の手の外科等ですと、初診から再診までが4週間後から8週間後になる場合が多くあり、その間固定を一切外さないように指示されてしまいます。それは大変危険です。
☞関節拘縮という状態になってしまいます。
また、固定された装具やアルフェンス(アルミの板にスポンジがついているシーネ)、プラスチックシーネ等が少しでも合っていなかったり、固定の圧迫が強かったりしますと指先への血行不良が生じてしまいます。
また、固定が長過ぎて患部の第一関節だけではなく、第二関節の屈曲が妨げられますと負傷していない第二関節の屈曲制限が生じてしまい、大変危険です。その上、隣接する指の関節までも可動域制限が生じてしまいます。
受傷時にはほとんど痛みが無かったのに、固定をしたらズキズキ痛んだり、痛みで目が覚めてしまったりする場合は非常事態です。
☞これも関節拘縮(関節の可動域制限)を生じる原因です。
アルフェンスや装具などの固定で長期間放置されてしまうと、取り返しのつかない後遺障害(可動域制限)が残ってしまったり、治療期間が長期に渡ってしまいます。治療が1年以上かかった方も多数おります。
整形外科医師の腱性マレットフィンガーに対する見解は以下の二つが多い傾向です。(患者さんが医師より言われた内容をまとめました)
①第一関節を長期間固定すると、屈曲制限が生じるため、あまり長くは固定を
しない方が良い。多少第一関節が完全に伸ばせなくても生活に支障はない。
②第一関節を長期間固定しないと真っ直ぐには伸びないので、6~8週間の
24時間固定をすること。それで伸びない場合には、10~12週間まで固定
を延長する。第一関節の多少の曲がり難さが残っても生活に支障はない。
当院はJR大船駅から徒歩1分で、大船駅は湘南新宿ラインなどのアクセスも良いため、遠方から来院される方が大変多い接骨院です。
腱性マレットフィンガーでお悩みの方は、遠慮なく下記の電話番号かメールにご連絡ください。
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右手第3指腱性マレットフィンガーのヴァイオリン奏者の女性が完治の続きを読む
2018年06月20日|医療関係 書籍紹介
NPO法人ささえあい医療人権センターCOML 理事長 山口育子さんの著書、
「賢い患者」が岩波新書より発売されております。
インターネットでの購入も可能です。
1990年創設のNPO法人ささえあい医療人権センターCOMLは大阪に事務所を置き、医療相談、医療関係の市民講座、講演活動などを行っております。
(現在、東京への事務所移転準備中です。詳しくはホームページをご覧下さい)
私は創設時からの賛助会員で、COMLの活動内容に賛同し応援しております。
毎月、医療関係の情報誌が届きますが、とても役立つ情報が満載です。毎年、東京でも市民講座を開催されており、随時、会員も募集されております。
ご興味のある方はホームページも公開されていますので、是非閲覧ください。
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2018年05月22日|マレットフィンガー
本日、相模原市から左手第3指腱性マレットフィンガー(伸筋腱断裂)で来院頂いていた43才の女性が負傷から80日間の2ヶ月と20日の短期間で完治されました。
負傷年月日は平成30年3月4日で、遊園地で2才のお子さんをトイレに連れて行き、急いでお子さんのズボンを下ろすときに、左手中指を突き指してしまい負傷されました。
受傷時は第一関節が50度曲がっていたそうで、翌々日の3月6日に近所の総合病院整形外科を受診されました。
レントゲン上は骨折が無く、腱性マレットフィンガー(伸筋腱断裂)の診断を受け、装具で固定をされ、担当医師からは「腱性マレットフィンガーは治らない」と言われてしまい、1週間後、再来院するように言われて帰宅されました。
患者さんは担当医師から治らないと言われてショックを受けられ、インターネットで当院のホームページを観て3月16日に来院されました。上記写真は患者さんが装具がずれてしまうため、伸縮性テーピングを装具の上から巻かれて来院された時のものです。
患者さんの健側の右手第3指の第一関節と第二関節の可動域を計測しますと
第一関節は最大屈曲75度、第二関節の最大屈曲115度でした。
一般的な平均値は第一関節は80度、第二関節は100度です。
受傷から5週間と3日で第一関節の伸展の維持が可能となり、4月24日の来院時には7週間と3日で下記の写真の可動域になりました。
第一関節は伸展0度、最大屈曲64度、第二関節は最大屈曲105度でした。
この時点で固定による浮腫みは有りますが経過はとても良好でした。
先週はお子さんの家庭訪問があり来られなかったので、今日は2週間ぶりの来院でしたが、ここ1週間程は夜間固定をしなくても第一関節の伸びは変わらず、曲がりも大分良くなられたとのことでした。下記が今日の来院時の外観です。
左手第3指の第一関節は最大屈曲75度、第二関節の最大屈曲115度でした。
右手第3指と同じ関節可動域で、MP関節伸展位で指先が手の平に着きました。
私が改めて患者さんに相模原からは電車でどのくらいかかるのですかと尋ねると、片道2時間と言われ、往復4時間も使って通院いただき申し訳なく思いました。
それでも、当院への通院期間は68日間でわずか9日の通院でしたから、高校生並みに早く治癒されたのが幸いでした。まだ、指の背側に組織変化した肥厚が有りますが、今後も徐々に組織が変化して、半年から1年で左右変わらない状態になることと、使い過ぎて第一関節が少し屈曲した時にのみ、夜間固定をされるようにお伝えしました。パートで保育士さんをされていて、2才児の担当の為、再受傷をとても心配されておられましたが、再受傷されることなく良かったです。遠方より通院いただきお疲れ様でした。
現在、当院には年齢は13才~70才、29名(30指)の腱性マレットフィンガーの患者さんが通院中です。(骨性マレットフィンガーのオペ後の患者さんは4名通院中)プロのバイオリン奏者の方やカメラマン、建築業など多業種の患者さんが通院中です。
一番遠い方は山梨県の方です。
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千葉県佐倉市(5月12日治癒)・木更津市・習志野市・市川市
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県内は鎌倉市・横浜市・逗子市・藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市・川崎市・横須賀市
足柄下群湯河原町・相模原市
と広範囲の地域から来院頂いております。
最近の約5年で腱性マレットフィンガーの来院患者さんは200人を越えました。
私が、腱性マレットフィンガーの患者さんの治療を専門的に行うようになったきっかけは、不適切な固定により、第一関節だけではなく第二関節の可動域制限を生じて、とても苦しまれている患者さんが多数いることに憤りを感じたためです。
平成27年2月に来院された右手第5指腱性マレットフィンガーを受傷された41才男性の消防士さんは、不適切な固定によって第一関節の伸展制限を残したうえに、第一関節だけではなく第二関節の屈曲制限も残していました。当院で初期から治療していればほぼ完治していたと思われますが、1年以上にわたるリハビリ治療の甲斐もなく、後遺症が残ってしまいました。最後の日に、消防士の仕事には支障がなくなられたと、喜ばれていたのが救いでした。
(当院来院時2015年2月19日外観 最大屈曲時 ほぼ屈伸困難)
☞2014年12月3日負傷後、装具固定をテ―ピングで巻き拘縮症状を発症。
(当院最終来院時2016年3月28日外観 最大屈曲時と最大伸展時)
腱性マレットフィンガーでお困りの方は、受傷からの経過をメモ書きにしてお持ち頂ければ幸いです。特に予約は不要ですが、来院される際には一度ご連絡いただき、来院される日時を電話かメールでお知らせ下さい。宜しくお願い致します。
大船駅東口より徒歩1分
急患応需
交通事故治療対応
鎌倉市大船1-23-31サトウビル1階
☎ 0467-45-6700
大船接骨院
左手第3指腱性マレットフィンガー(伸筋腱断裂)の女性が完治の続きを読む
2018年05月16日|小児肘内障
今日の午後3時過ぎに近所の保育園から電話があり「園の2才児が左肘を脱臼したので、これから伺いますので宜しくお願いします」とのことでした。
午後3時半を過ぎた頃、保育士の女性が二人乗りのリアカーのようなベビーカーに男の子を乗せて来られました。
パソコンで履歴を見ると、昨年の8月30日にも同じ左肘を脱臼(小児肘内障)して、保育士さんが連れて来られたのを思い出しました。
丁度空いていたので、すぐに治療室に入っていただきました。保育士の女性に負傷の原因を聞くと、お昼寝の後、トイレに連れていかれて、手洗いの時にはすでに左手を痛がり使わなかったそうです。昨年もお昼寝の後に泣き出していたそうで、寝返りで脱臼したと思われました。また、転倒などは全くしてはいないとのことでした。
すぐに整復をしたところ、しっかりと整復音が確認でき、男児も泣きませんでした。待合室で男児に、保育園から持ってこられた絵本を両手に持たせてみました。すると恐る恐る両手でページをめくり始め、普通に左手を使うようになりました。それを観て保育士さんも安心されておりました。
保育士さんには「これから保育園に戻られたら、脱臼しやすいので手首を引っ張らないように気をつけていただき、肩の脱臼はしないので、上腕部分を引っ張るようにして下さい」と伝えました。
ご両親には息子さんが左肘を脱臼(小児肘内障)した事を伝えていただくようお願いしました。くれぐれもお大事になさってください。
当院は、早朝や昼休みの午後の診察前等の時間外に、小児肘内障に限らず、肩関節脱臼、肘関節脱臼、顎関節脱臼、指関節脱臼等の急患対応をしております。
整復は無痛整復法を行い、最小限の痛みで整復されますので、組織の二次的損傷が最小限で済み、組織修復が早くなります。
脱臼でお困りの場合には遠慮なくご連絡下さい。
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2018年05月02日|マレットフィンガー
本日、東京都港区から左手第5指腱性マレットフィンガー(伸筋腱断裂)で来院頂いていた50代の男性が負傷から88日間の3ヶ月未満の短期間で治癒されました。
平成30年2月4日、外出中に荷物に突き指をされて負傷した際には痛みが無く、歩行中に左手第5指の第一関節が屈曲していることに気づかれたそうです。翌日に近くの開業整形外科を受診され、レントゲン上は骨折が無く、腱性マレットフィンガー(伸筋腱断裂)の診断を受け、アルフェンスとテーピングで固定されました。下記が2月8日の来院時の外観です。
写真のような第一関節の過伸展固定ですが、第二関節の屈曲は無理なようです。この状態で6~8週間の固定をしてしまうと、第二関節の屈曲制限が生じてしまい大変危険です。
第二関節がほぼ完全屈曲可能なプラスチックシーネに固定を変更して、超音波バスの温熱療法等を施行しました。週に1回の通院をお願いして、当院の初診からの通院期間は84日間で、通院回数は13日でした。
5月2日治癒時の関節可動域は下記の写真です。
患者さんの健側の右手第5指の第一関節と第二関節の可動域を計測しますと
第一関節は最大屈曲95度、第二関節の最大屈曲95度でした。
(一般的な平均値は第一関節は80度、第二関節は100度です。)
最終日の左手第5指関節の可動域は
第一関節は最大屈曲90度、第二関節の最大屈曲95度でした。
まだ、組織の肥厚が有るため指の背側が太いですが、今後も数ヶ月にわたり組織の修復(リモデリング)があり、ほとんど気にならない状態に変化することをお伝えしました。お仕事が忙しい中、早朝に遠方より通院頂きお疲れ様でした。
通常ならば4~5ヶ月の治療期間を要す年齢の患者さんでしたが、細胞がお若かったのかと思います。過去には中学生から20代の患者さんが3か月以内に治癒されたことがありました。
50才以下の腱性マレットフィンガーは概ね完治する疾患です!
50才~60才ぐらいの方でも、適切な固定と固定期間及び早期からの物理療法を行なえば、日常生活に支障のない8割以上の機能的改善が可能です。
現在、年齢は13才~70才、29名(30指)の腱性マレットフィンガーの患者さんが通院中です。(骨性マレットフィンガーのオペ後の患者さんは3名通院中)
一番遠い方は山梨県の方です。
埼玉県さいたま市浦和区・上尾市・川越市
千葉県佐倉市・木更津市・習志野市・市川市
東京都港区・豊島区・大田区・渋谷区・府中市・八王子市
県内は鎌倉市・横浜市・逗子市・藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市・川崎市・横須賀市
足柄下群湯河原町・相模原市
と広範囲の地域から来院頂いております。
最近の約5年で腱性マレットフィンガーの来院患者さんは180人を越えました。
腱性マレットフィンガーでお困りの方は、受傷からの経過をメモ書きにしてお持ち頂ければ幸いです。特に予約は要りませんが、来院される場合には一度ご連絡いただき、来院される日時を電話かメールでお知らせ下さい。。宜しくお願い致します。
大船駅東口より徒歩1分
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