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2012年02月10日|足関節捻挫
現在、足関節の捻挫の患者さんが大変多く来院されている。足関節の捻挫は、腰痛、首の痛みについで多い疾患である。
足関節の捻挫と言っても、靱帯の微細な断裂、部分断裂、完全断裂まで症状は様々であり、一般的によく言われる捻挫が「くせになる」というのは、靱帯の部分断裂や完全断裂のケースで一定期間の固定やリハビリをせずに過ごした場合や捻挫を繰り返しているうちに靱帯が完全断裂に至ってしまった場合に、少しの段差でも繰り返し足関節を捻ってしまう不安定な状態を表している。
このような症状を足関節不安定症または動揺性足関節症という。
先日も、高校生の陸上競技部の男子が整形外科を受診されてレントゲン上は異常が無く「靱帯が切れている」との説明を受け、簡易なサポーターのみを処方され、痛みも強かったので顧問の先生の勧めで来院された。
受傷後1週間を過ぎているのにかなり足を引きずっており前距腓靱帯に圧痛が強く、前方引き出し症状も陽性で足関節の底・背屈にもかなりの運動制限があった。距骨の前方亜脱臼が残存していると判断し、整復後、シーネ固定を施すと、荷重歩行の疼痛も無くなり足を引きずることもなく帰られた。
たかが捻挫と思われがちですが、放置しておくと正座の時に痛みが伴うようになってしまったり、段差でもない所で、頻繁に捻るようになってしまったり、適切な治療を受けないと日常生活に支障を来たすようになってしまいます。
捻挫は足首に限らず一定期間の固定、物理療法、手技療法、運動療法が必要不可欠です。あせらずじっくり治された方が後遺症に悩まされることも少なくなります。
足関節の諸症状でお悩みの方は、遠慮なくお電話下さい。