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骨折

左上腕骨頸部陥入骨折(大結節骨折を合併)の患者さん

2012年07月15日|骨折

6月13日より左上腕骨頸部陥入骨折大結節骨折を合併した一人暮らし70代の女性の方が来院されている。

 

負傷の原因は自宅の庭で、脚立に乗り梅の実を取っていたところ誤って落下し転倒してしまい、負傷されたとのこと。自発痛は腫脹の割に軽度であったが、腕は自力では上がらず、症状から骨折では有ると思われた。

 

骨折の同意をお願いしているクリニックにて、レントゲン検査をしてもらうと、案の定、左上腕骨頸部陥入骨折(大結節骨折合併)を認めた。上腕骨頸部陥入骨折は骨折部が陥入している為、安定しており早期に運動療法が可能で、肩関節に拘縮が生じにくいため予後が良好な骨折である。

 

患者さんには5日目より振り子運動をして頂い 経過も良く3週間で固定を取り、振り子運動は100回以上施行した。4週間目にレントゲン検査をしたところ、転位していた頸部骨折部と大結節部綺麗に自然整復され、骨癒合の状態は良好であった。

 

肩関節も挙上制限がわずかで、日常生活で困ることも殆どなくなったそうである。「完全に万歳が出来たら終わりにしましょう」と患者さんには伝えたが何の後遺症も残さずに早く治り、またお仕事が普通に出来て良かったですね。


 
 
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