HOME > スタッフブログ > 骨折 > 右橈骨下端部骨折(スミス骨折)の患者さんが来院
2012年09月12日|骨折
9月12日(水)は朝から1階の窓側の天井から排水管からの水漏れが生じ漏電してしまい、その結果、1階の一部が停電になった為、臨時休診となってしまった。
来院されてくる患者さんには、事情を説明して、明日の来院をお願いした。しかし、急性期の包帯固定をしている外傷の患者さんに関しては、アイシングと包帯交換などの治療を行った。この日は、排水管の工事の業者の方が、別の仕事を終えてから4時半過ぎに来たので、治療室の掃除に追われた。
夜7時近くになり、業者の方に立ち会っていると、急患との連絡があり治療室に急いだ。すると、6時半頃に自宅前で、転んだという4年生の女の子が大粒の涙を流して待合室の椅子に座っていた。
問診をして、診察すると右膝には打撲による擦過傷、右橈骨下端部には背側に突変形している、スミス骨折があった。尺骨には骨折は無かった。お母様はニコニコしながら「この娘は大袈裟なので」と言われて、娘さんにはあまり同情されていない様子で、私が「骨折をしていますよ」と伝えてもそれ程心配されていないようで、ある意味こちらとしては、とても治療がし易く助かった。
来院されてからアイシングを長めにして、7時を過ぎたので患者さんと患者さんのお母様には定型的な橈骨下端部スミス骨折で、娘さんが今夜眠れないと可哀想なので、レントゲンを撮らずに整復して固定させて頂き、整復後のレントゲンを医師に依頼して、同意を得て継続して治療をさせて頂く旨を説明し了解頂いた。
整復後は、自発痛も軽減して患者さんから「痛みが取れた」と言われ、固定処置をした後には泣き止んで笑顔が見られた。「これで、今夜はぐっすり眠れるよ」と患者さんに伝えて、翌日の早朝に来院して頂くよう伝えた。翌日は信頼出来る総合病院の整形外科の先生に診察を依頼し、レントゲン上整復位は良好で継続加療の同意を頂いた。
最近の患者さんのご家族の傾向としては、少子化の影響もあると思われるが、どちらかと言うと、子どもさんの事に過剰な心配をされる親御さんが多いが今回のようにざっくばらんに子供さんに対応される御家族だととても治療がしやすくある意味、経過も良く治りが早いと思われる。
ちなみに、この日の工事は深夜2時半過ぎになり、業者の方が帰られたのは3時近かった。深夜遅くまで業者の方には、作業をして頂き誠に有難うございました。
心から感謝申し上げます。