HOME > スタッフブログ > 骨折 > 昨年アキレス腱断裂で通院された患者さんが橈骨遠位端骨折で来院
2013年02月03日|骨折
先日、雪の降った3日後に昨年アキレス腱断裂を当院で治療され治癒された50代の女性が、玄関先の外階段の雪が凍結した所で足を滑らせて転倒され、右手首を負傷して来院された。階段の雪はもう解けていて凍結しているとは思わなかったらしい。
そういえば、雪の積もった週は気温が上がらず寒い日が続いたので、日蔭の雪はなかなか解けずに1週間ほどは残っていたように思う。
右手首は腫脹と運動痛があり、橈骨遠位端部に限局性の圧痛を認め視診と触診上はわずかな右橈骨遠位端部陥入骨折であったが、レントゲン上では骨折線が認められず骨折(-)との診断であった。
手関節の捻挫症状もあり、わずかに陥入した部分を整復(牽引)して冷却後、固定を施した。わずかな陥入骨折でも整復(牽引)は手関節部(橈側手根関節及び下橈尺関節)のアライメントを整える意味で私は必須と考えている。
患部が利き手でとても不自由ではあるのですが、左手を使って何とかお車の運転も可能とのことであった。
そんな折、3日後に全く同じ場所の凍結した階段で足を滑らせて転倒され、今度は左手を着いてしまったと来院された。左手首は幸い骨折症状は無く橈側手根関節と下橈尺関節の捻挫で幸い軽傷であった。右手が使えないため包帯固定はせずにテーピング固定を施した。
さすがに、両手首の負傷は不自由で、とても気の毒なのですがアキレス腱断裂の治療期間に比べれば全治1~2ヵ月程度なので、少しの間ご辛抱頂ければと思います。
お大事に。