HOME > スタッフブログ > アキレス腱断裂 > アキレス腱断裂の保存療法後の患者さんが4人完治
2013年09月27日|アキレス腱断裂
アキレス腱断裂の患者さんが9名通院中だが、今週に入り4名の患者さんが経過も良く治癒になり、次々と無事卒業していかれた。
9名中部分断裂の患者さんは5名で完全断裂の患者さんは4名。完全断裂の患者さんのうち2名は手術後のリハビリで通院されている。
9名の患者さんは全員が整形外科を受診後に当院に転療されており、松葉杖やギプス固定に耐えられず、当院の歩行(装具)療法で、松葉杖や一本杖を使用せずに治療をしている。
保存療法を整形外科で行う場合には、2週間は完全免荷となり、地面には足を着く事が出来ないが、当院では完全断裂でも初日から地面に足を着くことの出来る固定装具を患者さんの下腿部に合わせて作成することで、歩行を可能にしている。
ラグビーで受傷されたSさんは、金曜日の治療を終えた最後の日に「インターネットでここに辿り着けて本当に良かった」と言って下さった。わざわざ遠くから週に1度来院して頂き、早く治られ喜んで頂けたので私も本当に嬉しく思った。
Sさんは40代後半の男性でアキレス腱の部分断裂で、ギプス固定され通勤の松葉杖が苦痛で当院のホームページを見て、平日の午後の終わり頃に何の連絡も無く来院された。来院時は、 待合室の椅子に座るなり松葉杖を床に置くと言うより、投げ出した感じで待合室で大きな音がしたので何事かと思ったのを覚えている。
そんなSさんもアキレス腱の部分断裂だった為、負傷が6月30日、治癒日が9月27日なので3ヶ月かからずに治癒した。歩行もスムーズで浮腫み易い方だったので心配したのだが、また、楽しむ程度のラグビーをして頂ければと思っている。
尚、再断裂を気を付けるように言われるが、実際には受傷とは反対の健側のアキレス腱断裂をしないように気を付ける事も重要である。
私のバスケットボールの友人や知人では、4人も左・右のアキレス腱を断裂している。元のスポーツに戻るのは保存療法で約6ヵ月、手術療法で約5ヵ月と言われているが、それぞれの患者さんのスポーツ復帰までのトレーニング次第なので、社会人の方で仕事が忙しく週末ぐらいしかトレーニングが出来ない場合は、元のスポーツ復帰は慎重にすべきであると私は考えている。
充分にトレーニングを積んだ上での復帰が再断裂や健側の断裂を防ぐので、治癒された患者さんには復帰前に電話で相談されるように促している。
また、アキレス腱を断裂された方には、それなりの素因があると私は思っている。もちろんスポーツ特性が一番要因ではあるのだが、ある程度の年齢の方は、コンタクトスポーツでアキレス腱断裂されたのなら、水泳やジョギング、ジム等の他種のスポーツに変えられる事も長くスポーツを楽しむために必要な要素ではないかとも考えている。
最後に、アキレス腱断裂をされた方の受傷時の特徴としては、以前されていたスポーツをかなり久しぶりにされた場合や定期的にプレーされているスポーツを病気や仕事等で間隔が空いてしまって久しぶりにプレーされた際に、受傷されるケースが多く見られます。
また、バレーボールやバスケットボール等のハーフタイムで休憩を取った後に身体が冷えてしまい、アップをせずにプレーを再開してアキレス腱を断裂される方が多いのも、私の臨床経験上言えます。
私の妻も久しぶりのバレーボールで休憩して最後の1ゲームの時に。後輩はバスケの試合の後半のスタートでいきなり。ハーフタイムは疲れて座り込んでいました。一旦は大汗をかいて、休憩をした後に身体が冷え切ってしまったのが原因ではないかと思います。
アキレス腱断裂の予防のために、
準備運動はプレー前だけではなく、途中の休憩後も必ず行いましょう。
それでも、アキレス腱を断裂してしまってお困りの方は、 松葉杖を使用せずに、歩行しながら治療いたしますので 事前にご連絡を頂き、必ず ご予約をされてから来院下さいますよう、宜しくお願い致します。
尚、受傷後間もない患者さんでギプス固定をされている場合には、ギプス除去に加え、固定装具作成と固定処置にかなりの時間を要しますので、電話で御相談の上、予約時間に余裕を持って来院して頂きますのでご了承ください。
また、ギプス固定などで拘縮症状(足関節の可動域制限)を生じてしまった方のリハビリも行っておりますので、電話で御相談下さい。
大船駅東口より徒歩1分
☎0467-45-6700
大船接骨院 院長 佐藤 和義