スタッフブログ

HOME > スタッフブログ > マレットフィンガー > 腱性マレットフィンガーの患者さんが3名通院中

カテゴリ一覧
月別一覧
医院案内
院長:佐藤和義
住所:〒247-0056
鎌倉市大船1-23-31 サトウビル1F
TEL:0467-45-6700
アクセス:JR東海道線・横須賀線・根岸線 大船駅東口 徒歩1分
駐車場(有料駐車場40分間サービス券発行)

マレットフィンガー

腱性マレットフィンガーの患者さんが3名通院中

2014年06月15日|マレットフィンガー

現在、腱性マレットフィンガーの患者さんが3名通院中です。

前回のブログの3名の患者さんのうち、女性1名は第1関節の屈伸制限がほぼ改善されて4月末で治癒された。元々、右手の第5指にはへバーデン結節の変形性関節症があり、第1関節にはわずかな屈曲変形があったが、屈曲制限が残らず経過としては良好に治癒されたと思う。また趣味の卓球を楽しんで頂けたら何よりです。

また、5月初旬に40代の女性は第1関節が完全伸展には至らなかったが、屈曲制限がほぼ改善されたところで、お忙しいためか来院されなくなった。恐らくその後に第1関節が屈曲してはいないだろう考えます。

 

さて、現在通院されている方は、男性が2名、女性が1名で男性患者さんの1名は受傷から半年程になるが、下記の写真のように第1関節の伸展はほぼ真っ直ぐになり固定は全くしていない。痛みはなく、屈曲のみわずかに制限を残されている状態です。

 

【左手第4指腱性マレットフィンガー】 

DSC02567.JPG

 

週に1度の通院でもあるため、なかなか完治に至ってないが、6月中で治癒の予定です。腱性マレットフィガーとは、そのくらい治療期間のかかる疾患なのです。

 

もう一人の男性は、40代後半で平成26年3月24日に負傷され、同日近隣の整形外科にて手術を勧められたため、私のホームページを見てメールで相談を受けた患者さんです。

当院まで1時間以上かかる座間市から来院されており、通院は週に1回だが負傷後8週でDIP関節の伸展の維持が可能となり、昼間は伸縮性テーピング固定、夜間のみシーネ固定を継続しております。

約11週で下記の写真のようにDIP関節は伸展を維持できている。もちろんDIP関節の屈曲は不十分であるが、1ヵ月ほどリハビリをすれば改善される見込みです。

 

【左手第4指腱性マレットフィンガー】

 DSC02650.JPG

 

5月5日に負傷の歯科医師の40代の女性は整形外科を受診されたが、必ず後遺症が残ると断言され、装具固定も必要なら外しても良いと言われ、困り果ててメールでの相談を受け来院されました。

左手とはいえ歯科医師の方において、マレットフィンガーの後遺症は死活問題であり、お仕事も休めず口腔外科領域のこともされているため、週に2回の通院をお願いしています。幸い4週間で下記の写真のように伸展の維持が可能となり、経過良好で患者さんも大変喜ばれております。

 

【左手第3指腱性マレットフィンガー】

 DSC02654.JPG

 

早ければ6週間で昼間のシーネを除去できるが、お仕事でかなり手を使われる為、DIP関節が再度屈曲変形しない様に慎重に昼間のシーネの除去時期を患者さんと相談の上、決定しなければならないと考えております。

 

  腱性マレットフィンガーは成長期の子供さんや20代の方では、ほぼ100%治癒しますが、成人された方の場合は、年齢に応じ75%~95%程度の治癒率といったところと思います。

というのは、腱性マレットフィンガーは受傷しても痛みがほとんど無い為、数週間様子をみられてから来院されてしまう方が多く、そのような陳旧症例ですと第1関節に伸展制限や屈曲制限が残存してしまうからです。

しかし、1ヵ月以内の新鮮例であれば90%程度は治癒が可能です。

最近腱性マレットフィンガーで整形外科を受診された患者さんからお聞きするのは、初診の日に次回は2週間後に来院するように言われて、装具で固定をしたまま、2週間もどうすれば良いのかが解らず戸惑ってしまわれている事です。

装具はマジックテープで止めるタイプのものが主流で、患者さん自身で上手に調節する事は難しく、緩んだりズレたりもする為、2週間の自己管理は困難な事が多いように思われます。

せめて1週間ごとに通院されて、患部の状態を把握出来れば後遺症が最小限に済むのではないかと考えます。

 

当院では、今のような気温の高い時期には週2~3日の通院を出来るだけお願いしております。最低週1日は通院頂かないと患部の管理は困難になります。意外と汗などでシーネが臭います。

また、来院時にはシーネ固定を外して、患部を良く洗い清潔に保つと共に、テーピング固定をしたまま初期より超音波バスでの温熱療法を行います。そのため腱の癒合が早まり、固定期間がやや短くて済みます。

しっかりと腱の癒合が認められれば、超音波バスでの屈伸運動(機能訓練)を行い、第1関節が充分に屈曲出来るようになれば治療は終了です。

 

 今回、患者さんから許可を頂きまして写真を掲載して、腱性マレットフィンガーの経過をご説明させて頂きました。

 

長期間の固定とリハビリが必要でとても根気のいる疾患では有りますが、計画的にしっかりと治療をすれば、ほぼ症状は改善されますのでお困りの方はメールか電話で御相談下さい。

 

 

大船駅東口徒歩1分

☎0467-45-6700

大船接骨院 佐藤和義

 

 

 

 

 


 
 
診療時間