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マレットフィンガー

腱性マレットフィンガーの40代女性の患者さんが来院

2014年08月27日|マレットフィンガー

 今朝の10時過ぎに、当院のブログを見て電話をされてきた右手第5指腱性マレットフィンガーの女性の患者さんが11時半ごろに来院された。6月6日に受傷され整形外科にて8週間の装具固定後、第一関節が真っ直ぐになったので固定を除去するよう指示されて、その後に段々と第一関節が曲がってきてしまい痛みも伴った為、通院していた整形外科に再診を求められた。

しかし、担当医は腱性マレットフィンガーはその程度の治り方で仕方がないものだと聞き入れては下さらなかったとのこと。来院時は固定を何もされておらず右手第5指の第一関節は15°~20°は屈曲してしまっていた。もちろん8週間の固定により屈曲制限もかなりあり、患者さんはそのことも心配されていた。

DSC02779.JPG 

手の外科や指の手術法などで有名な整形外科医師の石黒隆氏の著書の中で、腱性マレットフィンガーは腱の癒合を確認後、伸展力の回復が得られていても数カ月間の夜間固定の必要性を説いている。夜間固定に関しては患者さんの年齢や職種により固定期間が異なるものの、当院でも数週間から数カ月の夜間固定を患者さんにお願いしている。その上で終日手を普段通りに使用しても夜に屈曲していないことを確認し、はじめて夜間固定を除去している。

 

また、屈曲制限に関しても年齢や職種により異なるが、固定を除去してから機能訓練を入浴時にも施行して頂くと、20代の方なら固定除去後1ヵ月程度で屈曲制限は消退する。年輩者では3~6カ月以上を要する方もいるが、概ね完全屈曲が出来るようになる。他に、受傷後にかなりの期間を放置した陳旧例の場合は、固定後の機能訓練はかなりの期間を要する。

 

腱性マレットフィンガーは手の指先の第一関節を長期間に渡り固定するため、患者さんにとってはうっとうしく、とても不便な状態が続く疾患ではあります。また、痛みが殆んど無い為に受診が遅れる事も多い疾患です。しかし、固定をしなければ第一関節は変形してしまいます。

出来るだけ早めに来院され、患者さんに合った適切な固定を施行して、固定期間中にも物理療法を施行し、腱の癒合状態を経過観察しながら徐々に固定を外してゆく事が、屈伸制限の改善につながります。陳旧例であっても時間をかければかなりの改善が見込まれますので、ご相談頂ければと思います。

 

 

大船駅東口より徒歩1分

 

大船接骨院 佐藤和義


 
 
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