HOME > スタッフブログ > マレットフィンガー > 埼玉から来院されている腱性マレットフィンガーの男性患者さんの経過
2015年04月11日|マレットフィンガー
下記の写真は2月11日に着替えの際、ズボンに左手の中指を引っかけられて負傷され腱性マレットフィンガーとなり、2月14日から埼玉より通院頂いている 男性(40代)の3月28日(6週間と4日、46日目)の経過です。
多少の発赤と浮腫は残存しておりますが、第一関節はほぼ真っ直ぐに伸びております。この患者さんはお仕事でパソコン作業のデスクワークだけではなく、重い物の運搬作業もされるため、3月28日からは全日のシーネ固定を継続しつつ、入浴時のみシーネを外して、入浴の際には患部を温めながら屈伸の訓練を開始しておりました。
下記の写真は4月11日(8週間と4日、60日目)の経過です。伸展も屈曲も経過は良好ですが、日中は伸縮性テーピングで固定して就労され、夜間のシーネ固定は継続しております。
下記の写真は、7年ほど前に反対の右手の中指を負傷されて腱性マレットフィンガーとなり、保存療法で上手く行かずにオペに変更され治癒された右手の外観です。治癒するまでに1年も掛かってしまったそうで、左手の中指は当院の保存療法を希望され来院されました。
1センチ程の手術痕が有りますが、伸展・屈曲(上記の写真を参照)ともに制限は有りません。
4月18日に来院された際に症状をお聞きすると、仕事中に手を使用されても帰宅後の夜に第一関節の伸展状態が保たれているそうなので、4月末か5月中旬までの治療で終了出来そうであるとお伝えしました。
通常、利き手である右手では固定状態を維持するのは難しく、日常生活にかなりの支障を来たします。しかし、受傷された指が利き手ではない左手の中指であった為、週に1回の通院でも固定の維持が可能であったように思います。
腱性マレットフィンガーは指の関節の柔軟性(関節可動域)が正常で、過去に指の既往症(骨折や靭帯損傷、変形性関節症等)が無ければ、受傷から1か月以内の来院であれば関節可動域(伸展および屈曲)の80%以上は改善が可能な疾患であると考えます。例え、他医にて癒合が不充分でもう治らないとか腱が着かなかったと言われた陳旧症例(2か月~3か月以上経過された症例)であっても、日常生活上には支障のない程度の改善は見込めますので遠慮なくご相談ください。
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