HOME > スタッフブログ > マレットフィンガー > バスケットボールで腱性マレットフィンガーを受傷された患者さんが完治
2015年06月24日|マレットフィンガー
以前ブログでも2回公開させて頂いた、バスケットボールで左手中指を負傷された腱性マレットフィンガーの40代男性患者さんが5月27日で治療を終了しました。実際はお仕事が忙しくてフェイドアウトした感じでしたが…。
受傷されたのは1月22日で整形外科を受診され、5週間と4日(39日間)で固定を外して、ほぼ完全に元の状態に戻ってしまいました。担当医からは「上手く着かなかったようだから、治したければ手術しかないね」と言われてしまい、当院には3月11に来院されました。
下記が来院時の写真で第一関節はかなり屈曲変形しておりました。
現在、私は昨年の日本柔道整復接骨医学会で発表した腱性マレットフィンガーに続き、11月7日(土)8日(日)に新潟県で開催される同学会に於いて、陳旧性(受傷から可なり日数を経過した)マレットフィンガーに関する発表の準備をすすめております。その際に発表資料の症例として使用させて頂くために、患者さんには了解を得てはいたのですが、その後の状況を写真に撮らせて頂こうと思い患者さんに連絡をしたところ「近くにいるので5分で行きます」との返事ですぐに
接骨院に来て下さいました。
6月24日(受傷から約6か月)の来院時の写真が下記になります。
第一関節の伸展はほぼ真っ直ぐになり、屈曲制限も殆ど消退しています。
上記の状態を見られて患者さん ご自身も納得された様子でした。まだ屈伸時に多少の違和感はあるそうですが、それも徐々に改善されると思います。
先日、受傷後初めてのバスケの試合にワンポイントで出場されたそうで、私は少し驚きましたが、これからも無理の無い程度にバスケを継続して頂ければと思います。
お大事に。
陳旧性の腱性マレットフィンガーの患者さんで、他医での短期間で不充分な固定後に第一関節が再屈曲してしまった方の場合には、再固定(全日)を1週間~4週間程度行います。1週間ごとに第一関節の伸び具合を確認しながら、徐々に固定の強度や固定時間を減らすと共に、機能訓練(第一関節の曲げ伸ばしの運動)を行います。経過の良い方ですと上記の患者さんのようにかなり改善する事が可能です。
陳旧性の腱性マレットフィンガーであっても早々には諦めず、地道なリハビリである程度の改善は見込めますので遠慮なくご相談ください。
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