HOME > スタッフブログ > マレットフィンガー > 受傷から約3か月後に来院された陳旧性マレットフィンガーの患者さんの経過
2016年09月08日|マレットフィンガー
5月28日にボールで突き指をして腱性マレットフィンガーを受傷された40代の患者さんが8月24日より通院されております。
受傷された日に近隣の整形外科を受診され、バネ式の装具固定を54日間(7週+5日)された後に固定を除去されました。しかし、数日で第一関節(DIP関節)が受傷時のように屈曲してきてしまい、再診時に担当医師からこれ以上は治らないと言われ、曲がり具合の悪くなった第一関節(DIP関節)のリハビリに通院するよう促されたそうです。
患者さんは暫く整形外科へ通院されましたが、良くなる気配も無いためネットで当院のホームページを知りご連絡下さいました。
お住まいが千葉でお勤め先は東京と遠かったのですが、8月24日(受傷から89日目)に来院下さいました。
【来院時の外観写真が下記になります】
約42度の屈曲変形を呈しております。固定を除去されてから36日が経過しており夜間固定もなく過ごされていた為、24時間のシーネによる再固定を行いました。
【再固定後3日後の外観写真が下記になります】
ほぼ完全伸展が可能になりましたが、まだ伸展力が弱いためシーネ固定を継続しました。
【本日、9月8日(再固定後16日目)の外観写真が下記になります】
上記写真は超音波バスの中で、指の屈伸運動をされた後に撮影したものです。
可なり伸展力が着いてきたため、今日からは24時間の固定状態から、入浴時に固定を取って温めながら軽く屈伸運動をして頂くことにしました。シーネ固定は夜間のみ8時間として、日中は伸縮性テーピングでの固定をお願いしました。
陳旧性腱性マレットフィンガーであっても、このように改善することは可能です。
通常の約6~8週間を超えた長期間の固定により、わずかな屈曲制限は生じる可能性は有りますが、第一関節(DIP関節)が60度以上屈曲出来れば、傘の柄を持ったり、ゴルフのグリップエンドを握るなどの動作に支障は来たしません。
腱性マレットフィンガーは最低週に1~2回の治療と経過観察(固定状況の変化とリハビリの指導)に加えて、自宅でのセルフケアを上手に行えば、可なりの改善が期待できます。
※ 特に、夜間固定をある程度の長い期間行う事が大切です。
腱性マレットフィンガーでお困りの方は、遠慮なくご相談ください。
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