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マレットフィンガー

茨城県から50代の腱性マレットフィンガーの患者さんが通院中

2016年11月10日|マレットフィンガー

10月17日より、9月24日に車の掃除をしていて左手の第3指を引っかけてしまい、腱性マレットフィンガーを受傷された男性患者さんが来院されております。

受傷から3日後、近くの整骨院を受診され、下記の写真の固定をされたそうですが、腱性マレットフィンガーにしては大袈裟な固定です。整骨院には一度行かれただけで、ご自身で一回固定のテープを交換されたそうですが、固定後3週間を経過しており手全体が浮腫んでおりました。

 

DSC05245.JPG

 

DSC05246.JPG

 

年齢的にもDIP関節だけでなく、PIP関節、MP関節に至る関節拘縮が懸念される固定です。

固定をDIP関節のみのプラスチックシーネに変更し、11月10日、負傷から7週間を経過したため、写真のように伸展の維持が可能となりました。

 

DSC05367.JPG

 

今夜から入浴時には固定を外して患部を温めて頂き、徐々に屈伸運動のリハビリ(機能訓練)を開始するようにお願いしましたが、やはりMP関節とPIP関節に屈曲制限を来してしまいました。

 

翌週の11月16日の来院時の症状が下記の写真になります。

  

DSC05389.JPG

 

伸展の状態は下記の写真です。

 

DSC05391.JPG

 

DIP関節は反ってはいませんがほぼ真っ直ぐです。

拘縮症状があるため、日中の固定を伸縮テーピングに変更しました。また、入浴時の屈伸運動のリハビリ(機能訓練)をしっかりとして頂くようにお願いしました。

しかし患者さんは、またDIP関節が再屈曲してしまうのではないかと心配されて「指を曲げるのが怖い」と言われておりました。

確かにせっかくDIP関節が真っ直ぐに伸びたのですから、大事に治したいのは分かるのですが、曲がらなくなってしまった関節は、元々は完全に曲がっていたことを思い出して下さい!

 

機能的な治癒が大事なので、DIP関節が再屈曲しないように経過観察しながら治療をしていけば、そう簡単には再屈曲はせずに済みますので、怖がらずに入浴時の屈伸運動をして頂ければと思います。

遠方より通院頂いておりますが、もう暫く週に1回の通院をお願い致します。

 

 

 腱性マレットフィンガーでお困りの方は、遠慮なくご相談ください。

 

 

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