HOME > スタッフブログ > 脱臼 > 右手母指IP関節背側脱臼の30代男性が急患で来院
2017年03月03日|脱臼
昨日は天気が悪く、午後の患者さんが終わりごろにあまり来院されなかったため、早めに片付けを終えて、午後7時半過ぎには自宅の4階に帰宅できました。
パソコンで友人からのメールに返事を書いていると、午後8時に接骨院の電話が鳴り、驚いてすぐに出ました。
電車の中からのようで、携帯の電波が悪く話が途絶えて聞き取りにくかったのですが「満員電車の中で人と接触して、右手母指が動かなくなってしまったので、これから行ってもいいですか?」とのこと。話しているうちに大船駅に着いたようで、当院の場所を教えて接骨院に降りて待っていました。するとまた接骨院の電話が鳴り「今交番に来ているので警察の人と代わります」と言われて「警察の人に聞いたらすぐですが」と言うと「分かりました」と電話が切れました。不思議に思いながら、接骨院の前に出て待っていると、一人の男性がこちらに向かって来ました。お名前を確認すると連絡を頂いた患者さんでした。少し酔っているような感じで、目が充血していました。
患部が右手母指だったので、初診申込みには記入できない為、すぐに治療室に入って頂き、受傷された時の状況をお聞きしました。
ご友人と飲んで湘南新宿ラインでの帰宅途中、渋谷から横浜の間がとても混雑していたそうで、電車内でもみくちゃにされて、人と接触した際に受傷されたご様子でした。
右手の母指を見るとやはり脱臼で第一関節(IP関節)が変形しておりました。
(傷病名)右手母指IP関節背側脱臼(写真参照)
「このままでも大丈夫ですよね?自然治癒で」と言われて、痛みも酩酊状態で麻痺していたのか、強い痛みを訴えられなかったのですが「このままでは第一関節が動かないままですよ。整復をして元に戻しましょう」と伝えて整復をしました。1回ですんなりと整復されました。整復後の写真が下記になります。
整復後に少し貧血を起こされてしまったので、アイシングをしながらベットで横になって頂きました。横になってすぐに楽になったと言われたのですが、起きてまた貧血になっても困るのでしばらく横になって頂き、カルテのパソコン入力をしながら色々とお話を聞きました。大分顔色も良くなられたので、一杯のお水を飲んで頂いた後に固定処置をしました。固定を終えると「大分良くなった」と言われて、笑顔を見せましたが目は座っており、酒臭くない割には可なり飲んでいらしたようでした。何を飲まれたかを聞くと、ビールと日本酒を飲まれたようで、量は教えてくれませんでした。いや、覚えていなかったようにも思います。
明日の仕事は本来は休みだったようですが、職場の方がぎっくり腰で休むために出勤しなけれならないとのことでした。その事は繰り返し3回以上、何度も言われておりました。
仕事先が遠くて通院が困難というより、今まで怪我をしてもほとんどが病院へは行かず自然治癒だったとのことで、あまり通院されたくはないご様子でした。しかし、脱臼が整復されても靭帯等の軟部組織損傷は甚大で、少なくとも1ヶ月の治療が必要であると伝えて、明日も仕事帰りに来院されるように促しました。
帰られるころには、大分良くなったと言われて「有難うございました」と何度も何度も振り返りながら、股関節90度で御礼をされて帰って行かれました。妙な笑みを浮かべておりましたが、、、。
最後に「明日は来ないかもしれませんけど」と言われていたのが気がかりでしたが、やはり今日は来院されませんでした。どこかお仕事先の近くで治療頂ければと思います。
くれぐれもお大事に!
大船駅東口徒歩1分
急患応需
☎0467-45-6700
大船接骨院