HOME > スタッフブログ > 関節拘縮 > 左手第2指PIP関節脱臼骨折後の関節拘縮の79才女性の経過報告
2018年03月28日|関節拘縮
昨年の6月13日、以前当院で治療された口腔外科領域の歯科医師の先生からメールを頂きました。
佐藤先生
ご無沙汰いたしております。マレットフィンガーにてお世話になりました〇〇です。先生のおかげで、いまでは不自由なく日々過ごしております。ありがとうございます。お礼にうかがわぬままになってしまい申し訳ありません。
職場を4月より異動し、まだ慣れない状態ですがなんとかやっております。
そんななか顎関節症の患者さんが、左手の指を骨折?し、固定を1月ほどしていたそうなのですが、本日いらしたところ全くまがらないのですが、あとはご自身の努力ですと言われてしまったそうです。私も途方にくれたときに先生に助けていただいたので、患者さんに先生をご紹介させていただきました。
もし受診されましたら、よろしくおねがいいたします。
〇〇さん 79歳です。
すみません、よろしくおねがいいたします。
翌日の早朝、ご紹介の患者さんが来院されました。
下記写真が来院時の外観です。最大屈曲時が下記の状態です。
可なりの関節拘縮症状でした。
負傷年月日は平成29年5月11日で、負傷原因は着替えをされていてふらつき転倒された際、床に左手2指を突いてしまったそうです。
ご自身の右手で左手を押さえていたら、PIP関節脱臼は自然整復されたようです。急いで近所の整形外科を受診され、レントゲン上は左手2指の中節骨掌側に剥離骨折を認め、左手第2指関節脱臼骨折の診断を受けられました。
この際、アルフェンス固定を伸展位で4週間もされてしまったそうで、固定を取ったら写真のように指が曲がらなくなってしまった状態でした。
患者さんには「完治は難しいと思いますが、日常の家事が支障なく出来るように頑張ってリハビリをしましょう」と伝え、週に2~3回の通院をお願いしました。
治療は1/f通電音楽療法、超音波バスによる温熱療法、握力訓練、手技療法などを施行しました。
とても前向きで明るく努力家な患者さんでしたので、治療の甲斐あって家事が一通り可能になり、可動域制限は残りましたが3月28日に治療を終えました。下記写真が最終日の外観です。
患者さんは、顎関節症の治療を終えられていたので、メールで歯科医師の先生へ治療の経過報告をしました。
○○ 様
ご無沙汰いたしております。
もう1年が過ぎたと存じますが、新しい病院はいかがですか。お忙しい日々をお過ごしかと存じますが、マレットフィンガーはその後もお仕事には支障なく過ごされておりますでしょうか。
さて、ご紹介いただきました〇〇様ですが、昨年の6月14日から通院頂きまして、3月28日で症状固定となり治療終了になりました。参考までに受診時と最終日の写真を貼付します。
完全には握れずまだ不自由かと思われたのですが「洗濯バサミもつまむことが出来るようになりました」と、とても喜んでおられました。
〇〇様から顎関節症の治療も終えられたとお聞きしましたので、私から先生には報告しますと伝えました。ご紹介いただき誠に有難うございました。
これからもご指導の程宜しくお願い致します。
今年は暑い夏になる予報ですね。くれぐれもお身体ご自愛下さい。
大船接骨院 佐藤和義
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急患応需
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