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2018年12月28日|マレットフィンガー
受傷後20日以上を経過し、整形外科ではもう治らないと言われた腱性マレットフィンガーの41才男性の方の治療経過をお伝えします。
10月30日埼玉県朝霞市の男性からメールを頂きました。以下が頂いたメールです。
「腱性マレットフィンガーと診断され、もう治らないと言われて困っています。
今日10月30日まで改善がないため、病院に行くと腱性マレットフィンガーと言われ、時間も経ってるからもう手遅れで治療法もないし、治らない。今後はグーも出来なくなるかもと言われました。もう手遅れなのでしょうか?
もし何か治療法があるならお伺いしたいのですが、家からも遠く、仕事もあり直近で行くのは診療時間内が難しいのですが、相談にはのっていただけるのでしょうか?宜しくお願いいたします。」
以下が私からの返信です。
「以前、埼玉県八潮市から1~2週間おきに通院されて、腱性マレットフィンガーで完治された48才男性の方が居りますが、確か大船まで1時間30分はかかると言われていました。朝霞市もそのくらいかかるようですね。
さて、年齢が解らないので一概には言えませんが、腱性マレットフィンガーは2~3ヶ月過ぎてから治療しても可なりの機能的改善が見込めます。取り敢えずかぶれないようでしたら、第一関節のみを真っ直ぐにテーピングなどで固定することをお勧めします。
10月11日の負傷でしたら、まだ日が経っていませんから、右手の小指と同じにするのは無理でも、可なりの改善が可能ですし、手遅れではありません。
ちなみに放置されてもグーは完全に出来ます。伸ばす方だけが困難になってしまいます。ある程度伸ばすことが出来て、尚、曲げる方も改善されたいでしょうから、遠方でも来院頂けますか。
取り敢えず、今週末の11月3日(土)の午後3時はいかがでしょうか。祝日なので休診ですが、この日は早朝8時から9時に4名の腱性マレットフィンガーの患者さんを治療します。9時から14時ぐらいの間に、治療室のエアコンのクリーニング作業が入っています。業者さんに立ち会うため接骨院で仕事をしておりますので、午後3時ごろでしたら、手が空くと思いますので、来院頂ければ固定処置、物理療法、今後の見通しについて詳しくご説明いたします。返信お待ちしております」
「返信ありがとうございます。土曜日15時大丈夫です。お伺いいたしますので宜しくお願いします。休みなのに申し訳ございません。ありがとうございます。ちなみに年齢は41才です」
この男性患者さんは自動車の整備士をされており、11月2日(金)の午後に時間の都合がついて来院されました。下記が来院時の外観です。
お電話を頂いた際にすぐに固定をして下さったので、11月2日の来院時には受傷から23日(3週+2日)ですが、伸展の維持が可能になっていました。
超音波バスによる温熱療法後、第一関節をシーネ固定しました。
遠方なため1~2週間に1回程度、通院して頂くことにしました。
その後、経過も良く11月27日(受傷から48日=6週間+6日)の来院時の関節可動域は下記のようになりました。
左手小指の第一関節の伸展は0度で最大屈曲は約50度です。
右手小指(健側)の第一関節の最大屈曲は85度です。
それから2週間後の12月11日(受傷から62日=8週間+6日)の来院時の関節可動域が下記になります。
(最大屈曲時)
このような症状により日常生活やお仕事にとても支障を来してしまい、大変お困りでした。
このような症状を関節拘縮と言います。
可なりの期間を要する状態である事を丁寧にお伝えし、定期的に通院いただきました。お仕事の都合上、週に1~2回しか通院出来ず、1年近く通院されましたが、関節可動域の制限は残ってしまいました。
平成30年12月26日の最終通院日の外観が下記になります。
健側に比べますと伸展制限、屈曲制限ともに残存しておりますが、浮腫、発赤、屈曲痛などの諸症状は消退しております。拘縮症状が強く、来院時は機能障害が可なり残存すると思っておりましたが、幸い3指はほぼ左右同等のレベルまで機能改善されました。5指も屈曲制限はわずかに残りましたが、可なり改善されました。
患部の右手第4指 第一関節の伸展が-45度⇒-25度、屈曲45度⇒60度
第二関節の屈曲が79度⇒100度
長期間に渡り通院頂き大変お疲れ様でした。 またお怪我をされないように気をつけてください。
当院はJR大船駅南改札東口から徒歩1分で、大船駅は湘南新宿ラインなどのアクセスも良いため、遠方から来院される患者さんも多数おられます。
腱性マレットフィンガー(伸筋腱断裂)や骨折後の手関節、手指の関節可動域制限(拘縮症状)、足関節周辺の捻挫や骨折後の可動域制限等でお悩みの方は、遠慮なく下記の電話番号かメールにご連絡ください。
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交通事故の頸椎捻挫(むち打ち症)や腰椎捻挫、打撲傷、関節捻挫(靭帯損傷)等の治療も医科と連携をとり適切に対応しております。遠慮なくご相談ください。
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