HOME > スタッフブログ > 小児肘内障 > 右小児肘内障の2才女児がお昼休みに急患で来院
2020年03月24日|小児肘内障
午前中の治療時間が終わり、12時15分過ぎに机で書類の整理をしていると電話が鳴りました。
電話に出ると、昨年11月末から今年の1月まで左上腕骨遠位端顆上骨折で通院されていた、2才女児のお母さんからでした。
先程、娘さんがお父さんと出掛けて帰ってきてから、右腕を痛がって全く動かさないとのことで、今は泣いている娘さんに昼食を食べさせているとのことでした。食べては泣いて、食べては泣いての繰り返しで、電話口にも娘さんの泣き声が聞こえました。
少し遠くにお住まいなので、13時半に来ていただくことにしました。私も急いで昼食を取り、1時20分ごろに4階の自宅窓から下の通りを見ていると、車で患者さんが早く到着されたので、すぐに1階の接骨院へ降りました。
1月以来でしたが、〇〇ちゃんは2ヵ月以上も定期的に通っていて慣れていたので、待合室の絵本を左手で取り出し、お父さんに読んでとおねだりしていました。特に泣くことも無く元気でしたが、その間右手は全く使いませんでした。右腕は写真のように肘が曲げられずにダランとしていました。
電話では、全く負傷の原因がわからないと仰っていたお父さんでしたが、よくよくお聞きするとやはり娘さんの右手を引っ張った覚えが有ると思い出されたようでした。
トレーナーを脱いでもらって、シャツの袖を肘の上までめくり左・右の肘関節を観察し、触診してから、お父様から娘さんの右手を引っ張ったと、はっきりとした負傷原因をお聞きできたので小児肘内障(脱臼)の整復をしました。
整復をすると、抱っこをしていたお母さんにも、はっきりと聞こえる整復音が得られました。
整復後、少しの間は右手を使わなかったのですが、間もなく写真のように手を使うようになり、ご両親も安心されておりました。
はじめての小児肘内障(脱臼)でご両親はとても驚かれたご様子でしたが、手首を強い力で引っ張らないように気をつけてください。もしも子供さんが一緒に歩いていて転びそうになったら、上腕をつかんでください。幼児には肩の脱臼は起こりませんのでご安心ください。再脱臼しないようにお気をつけください。お大事に。
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