HOME > スタッフブログ > 骨折 > 右手第3指マレットフィンガーの小学3年生男児が完治
2021年05月23日|骨折
3月12日小学校の休み時間にドッジボールで右手中指を突き指し、同日近隣の整形外科を受診された、小学3年生男児のお母様より電話がありました。
受診された整形外科ではレントゲン検査とエコー検査で右手第3指マレットフィンガー(伸筋腱断裂)の診断を受け、担当医師より「第一関節は完全には真っ直ぐにはならない」と言われてしまいショックを受け、息子さんのことを心配されて、当院のホームページを観てご連絡くださいました。
3月13日当院来院時の外観です。
受傷時は右手第3指のDIP関節が30度ほど屈曲していたとのことでした。
当院でも念のためエコー観察をしましたが、伸筋腱断裂に加えわずかな末節骨の剥離骨折を認めたため、協力医療機関へ診察を依頼し、レントゲン検査でも末節骨剥離骨折が確認できました。
患者さんは皮膚が弱く、かぶれやすいということ。習い事が多く、週に2回スイミングスクール、週に1回サッカースクール、週に2回そろばん塾に通っていました。休み時間のドッジボールも楽しみとのことでした。
私は
「小学3年生ならば約2ヶ月でほぼ完治しますので安心してください」
と伝えると
お二人で顔を見合わせて「良かったね」とお母さんが嬉しそうに言うと
息子さんが「うん」とうなずき、とても嬉しそうな笑顔を見せてくれました。
尚、成人の腱性マレットフィンガーでは6~8週間の全日固定に夜間固定が
1~2ヶ月は最低限必要です。全治で言うと少なくとも4ヶ月はかかります。
しかしながら成長期の小学3年生(9才)の息子さんの年齢であれば、全日の固定は4週間と短くて済み、剥離骨折が併発しているので組織癒合は早まります。
夜間固定やリハビリ期間を含めた具体的な治療計画とともに、約2ヶ月で概ね完治する旨をお伝えしました。また、できる限り1週間に2回は通院していただくようお願いしました。
治療計画通り経過も良く、負傷から4週間目の4月8日右手第3指DIP関節の伸展が左右同じになり安定したため、日中16時間は伸縮性テーピング(アクションテックス)夜間8時間はシーネ固定にしました。下記が4月8日の外観です。
患者さんは川崎市から通院されていたため、この日から新型コロナウイルス感染症のこともあり、入浴も可能になったので週に1回の通院としました。
4月26日(負傷後4週間と4日)にはテーピングを多めに巻いてドッジボールを再開。
5月6日(負傷後8週間)にはスイミングスクールを再開されました。
5月10日(負傷後60日)には可動域制限もわずかになり治癒としました。
下記が5月10日 治癒日の外観です。
5月10日(負傷後60日) 最終来院時
《右手中指第一関節 伸展:0度 屈曲:88度》
《左手中指第一関節 伸展:0度 屈曲:90度》
屈曲制限はわずかに残っておりましたが、コロナ禍でもあり、少しの期間で
自然治癒する旨を伝えて治療を終了しました。
これからもサッカー、水泳、そろばん、ドッチボールを楽しんでくださいね。
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