2016年03月26日|小児肘内障
土曜の朝の診療が始まって間もなくの9時過ぎに、以前も小児肘内障で来院されたことがある3才の女の子が、大泣きでお母さんに抱っこされて来られました。原因をお聞きすると、車の助手席に居たお兄ちゃんが車の後部座席に居た妹さんの手を引っ張ったそうで、そのお兄ちゃんはニヤニヤしながら待合室をうろうろして、私と視線を合わせないようにしていました。
傷病履歴から今回が右の小児肘内障のみ5回目で、以前もお兄ちゃんに手を引っ張られて受傷したことが度々有ったことを覚えています。
すぐにお二人共治療室に入って頂き、回外法で整復音と共に整復されましたが、泣き止んでいた女の子はまた大泣きでした。
治療を終えると、待合室で遊んでいる女の子のお兄ちゃんに妹さんの手を引っ張らないように注意しましたが、はぐらかすかのように視線を合わせず笑顔を振りまいておりました。
妹さんは泣き止みましたが、左手でバイバイをして、右手は抱っこされたお母さんの服をしっかりと掴んでおりました。
以前、お兄ちゃんも何回か小児肘内障で来院したことが有るのですが、大きくなり最近は脱臼しなくなりましたね。二人共また脱臼しないように、兄妹喧嘩もほどほどにしましょうね。
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2015年12月23日|小児肘内障
今日は祭日で休診ではありましたが、午前中にアキレス腱断裂の患者さん2名と交通事故の頸椎捻挫、腰椎捻挫、右足関節捻挫等で通院されている患者さん2名を予約で治療しました。
同時に先日の日曜日に待合室と機能訓練室のリフォーム工事を大工さんに施行頂いていて、今日は8時30分から残りの作業をお願いしていました。
予約患者さんの治療を終えて、午後の1時過ぎに治療室と工事の後片付けをしてから、自宅の4階に戻り遅めの昼食を取りました。そして、食休みのあとにクリスマスケーキを西鎌倉のレ・シューへ妻と取りに行きました。帰宅後には夕方になっていたため実家へ行く支度をして、接骨院で残りの片付け物をしておりました。すると接骨院の電話が鳴りました。
今月の初めに単純性股関節炎で来院した3才の女の子のお母さんからでした。「また娘が肘を脱臼したみたいなので診てもらえますか?」と受話器からはお母さんの声と3才の女の子の痛い痛いと泣き叫ぶ声が聞こえました。
「すぐにいらして下さい」と伝えて、しばらくの間待っていると、先週に来院された珍しい右手母指の腱性マレットフィンガーの男性が休診とは思わずに来院されました。
患者さんは少し遠くからいらしており「丁度、急患の患者さんが来るのを待っているので宜しいですよ」と治療室へ促しました。治療を終える頃に大泣きの3才の女の子を抱いてお母さんが来院されました。
先に右手母指の腱性マレットフィンガーの男性の治療を終えて、待合室でお母さんに抱っこされたまま、3才の女の子の小児肘内障の整復をしました。
女の子は今年の1月にも右肘の小児肘内障で来院されており、右は過去に2回脱臼しているのですが、左は初めてでした。
負傷の原因をお母さんに聞くと、お友達の家で遊んでいて急に泣き出して、帰宅後も左手を使わないとのことでした。全く転倒などはしていないとのことでしたが、念のために肘関節周辺の腫脹等の有無を確認して、骨折の疑いがないと判断し回外法で整復をしました。しかし、娘さんがお母さんと向き合ってしがみついていたため上手く整復が出来ず、回内法で整復したところ、可なりの整復音を触知し整復されました。
帰りにはやっと泣きやんでくれて私が何度か手を振ってバイバイをすると、右手でお母さんにしがみつきながら、繰り返し左手でバイバイをしてくれました。
3才頃は小児肘内障(肘の脱臼)をしやすい時期なので仕方がありませんから、時間外や休日でも遠慮なくご連絡ください。お大事に。
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2015年10月29日|脱臼
朝の8時に診療前の準備をしていると接骨院の電話が鳴り、現在右足首の捻挫で通院中の6才の女の子のお母さんからでした。6才の女の子には2才の妹さんがいて、朝起きてきたら、左肘を痛がり全く左手を使わないとのことでした。7月にも小児肘内障で来院されているので、お母さんは「また肘の脱臼だと思うので診て欲しい」とのことでした。
すぐに来院下さるように伝えて、午前8時半の少し前に2才の娘さんがお母さんに連れられて来ました。6才のお姉ちゃんは小学校でお父さんは仕事でしたので、バスで来られたとのこと。
今年の初めに来院された時と7月の時と同様に負傷したのは左肘で、転倒はしておらず寝返りで脱臼した様子でした。お母さんに初診申込み用紙の記入をお願いして、負傷の様子を伺うと、手を腰の後ろに回して寝ながらゴロゴロしていたようで、手を引っ張ったりはしていないとのことでした。
2才の女の子をあやす間もなく、勤務柔道整復師の杉本に整復を指示すると今回も回外法ですぐに整復され、整復音も触知出来たようでした。
そして、全く泣くこともなくすぐに左手を使うようになりました。
2才の妹さんは今回で左肘が5回目で右肘が1回の計6回となりました。6才になったお姉ちゃんは1才から3才までの間に左肘が6回以上、右肘が2回以上で計10回以上も脱臼しているのですが、3才を最後に全く脱臼しておりません。妹さんも来月には3才になるのであまり脱臼はしなくなると思いますが、後遺症が残るような怪我ではないのでご安心下さい。
お大事に。
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小児肘内障(肘の脱臼)の2才の女の子が早朝に急患で来院の続きを読む
2015年08月28日|小児肘内障
午後8時に仕事を終えて4階の自宅に戻り、普段なら先にお風呂に入るのだがお腹が空いていたので食事を先にして、テレビを観ていると接骨院の電話が鳴った。
急患の電話で娘さんがお父さんと遊んでいて、急に左手を痛がり泣いているとのこと。お母さんからの電話での説明を受けて、
「肘の脱臼のようですので、すぐにいらして下さい」
と伝えて1階の接骨院に降りた。
少し待っていると午後9時半過ぎに小さな女の子2人がお母さんとお父さんに連れられて来院された。
お姉ちゃんの方は左腕に三角巾をしており、かなり泣き疲れた様子だった。
私はすぐにしゃがんで「お名前は」と聞いて、娘さんが名前を答えた後に「年齢はお姉ちゃんが3才で妹さんが2才かな」と言うと大正解でした。
ご両親に負傷の原因をお聞きすると、お父さんの曲げた両膝に娘さんが足を乗せて、両手を持って回転させるというちょっとアクロバティックな事をしておられたようで、
「恐らく左手側に強く引かれる力が加わってしまい左肘が脱臼したのでしょう」
とご説明して、いつものように整復動作に入る前に音の出るアンパンマンのおもちゃと振動するくまのプーさんの人形であやしたのですがこれは不発でした。
左手を少し持っただけで泣きそうな表情となり、回外法ですぐに整復されたのですが大泣きでした。
ごめんなさいね。痛みを最小限に整復したのですが、初めての肘の脱臼(小児肘内障)では無理も有りませんね。それでも、すぐに泣き止んでお父さんの太ももに左手を着いて体重を支えていたので、その様子を見てご両親も安心されておりました。
それからご両親へ肘の脱臼(小児肘内障)に関する、諸注意事項をご説明して、
帰りがけに3才の娘さんはお父さんに抱っこされて、右手でつかまりながら治った左手でバイバイをしてくれました。
また肘を脱臼しないように気を付けて下さい。お大事に。
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夜間に小児肘内障(肘の脱臼)の3才の女の子が来院の続きを読む
2015年07月21日|小児肘内障
午後の診療後の後片づけを終えて、そろそろ自宅に戻ろうかと思ったところに電話が鳴り、現在、右足首の捻挫で通院中の6才の女の子のお母さんからでありました。その6才の女の子の2才の妹さんが、少し横になっていて起きてきたら急に泣き出して、左肘を痛がり全く左手を使わないとのことで、以前にも小児肘内障で何度か来院されているので、お母さんはまた肘の脱臼ではないかと言われ、診て欲しいとのことでした。電話口ではお母さんの声が聞き取りずらいほどの娘さんの泣き声が聞こえました。
すぐに来院下さるように伝えて、午後8時半過ぎに2才の女の子がお母さんに抱っこされて来院されました。午前中、治療に来た6才の女の子とお父さんも一緒でした。
今年の初めに来院された時と同様に負傷したのは左肘で、転倒はしておらず恐らく寝返りで脱臼した様子でした。2才の女の子はもう泣きつかれて泣き止んでいました。お母さんに初診申込み用紙の記入をお願いして、抱っこをお父さん代わってもらい中に入ってもらいました。あやす間もなく、今回も回外法ですぐに整復音を触知出来ました。
もう、眠たそうな目でしたが、全く泣かれることもなく帰りには左手でバイバイをしてくれました。
2才の妹さんは今回で左肘が4回目で右肘が1回と計5回となりました。でも、6才になったお姉ちゃんは1才から3才までの間に左肘が6回、右肘が2回の計8回も脱臼しているのですが、3才以降は全く脱臼していません。もうすぐ脱臼はしなくなるので心配は入りませんが、また脱臼しないように気を付けてくださいね。
お大事に。
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小児肘内障(肘の脱臼)の2才の女の子が夜間に急患で来院の続きを読む
2015年04月26日|小児肘内障
今日は天気も良く、娘を私の実家に預けて、妻と日産スタジアムで開催されたフリーマーケットにウォーキングを兼ねて行ってきた。最近私は運動不足解消のために週末の土、日は出来る限りMBTを履いて歩くようにしている。日頃からオムロンのカロリスキャンという活動量計を着けているのですが、1万歩以上歩いても消費カロリーは意外と少ないのが解ります。歩いていなくても日常の仕事では可なり身体を使っているので消費カロリーはあまり歩いていなくても高くなります。
新横浜から日産スタジアムまでは歩いて15分程で、日産スタジアムの外周は可なりの距離が有り、歩いていると汗がじんわりと出てきた。しかし、お店の前で立ち止まると風が強いため少し肌寒く感じた。
日産スタジアムのフリーマーケットは関東圏最大のフリーマーケットでかなりの数の出店があり、とても賑やかで活気に溢れている。妻は掘り出し物を、私は食べ物を目当てに歩いていると、いつの間にかはぐれてお互いが見当たらなくなり、携帯で「いまどこ?」「何々のお店の前」と連絡をして、捜して見つけるとまたはぐれての繰り返しであった。
スタジアムを1周して、そこそこの物(紳士ベルトやアクセサリーなどを購入)が買えたのと大分疲れたので、新横浜駅へ向かいお茶でも飲んで帰ろうということになった。駅ビルの上のお店でケーキとコーヒーのセットを頼み、お水を飲んで一息ついていると私の携帯に電話が入った。(もちろんバイブにしていたのですが)急いでお店の外へ出て電話に出ると、「3月にお世話になった○○ですが、息子がまた手が外れたようなので診て頂きたいのですが」とのこと。4時過ぎだったので「今新横浜にいるので、5時頃に接骨院に着くようにいらして下さい」と伝えて、急いでケーキとコーヒーを頂き、足早に電車に乗って帰路へとついた。
新横浜から横浜までは乗り換えなしでスムーズに行けて、横浜で乗り換えて大船に着いたのは4時57分だった。急いで接骨院へ向かうとすでに入口の前にご家族の姿が有った。挨拶もそこそこに入口のカギを開けて、すぐに待合室へ入って頂いた。
「前回は息子さんの手洗いをお母さんが後ろから手伝っていて左手を引っ張ってしまい負傷されたのでしたが、今回はどうされましたか?」とお聞きすると、息子さんが3才のお友達が両親に左右から両手を繋いでもらい、前転する遊びをしてもらうのを見て来て、同じようにやって欲しいと息子さんにせがまれてしてあげたところ、左手を痛がって使わなくなってしまったご様子。
前回の来院時に「現在の年齢の時期は肘を脱臼をしやすいので、手首は引っ張らずに上腕部を持って引っ張っぱるようにして下さい。肩は絶対に脱臼はしませんから」とご説明したのですが、息子さんにせがまれてしまうと仕方ないですね。
男の子の右手にアンパンマンの音の出るおもちゃを持たせて気を引き、左肘の脱臼を整復すると小さな整復音を触知した。一瞬痛そうな表情をしたが、泣かずにそのままアンパンマンのおもちゃで遊び出し、左手も自然と使うようになった。
今回が3回目の小児肘内障ということで「2度有ることは3度有る」になってしまいましたが、4回目以降がないように気を付けて下さい。
お大事に。
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小児肘内障(肘の脱臼)の2才の男の子が日曜日に急患で来院の続きを読む
2015年03月17日|小児肘内障
仕事を終え、入浴後に夕飯(好物のハヤシライス)を食べていると午後10時少し
前に接骨院の電話が鳴り
「接骨院ですか?」と女性の声と受話器の向こうでは子供の大きな泣き声が!
私が「大船接骨院です」と答えると
「子供の手が抜けたようなのでどうしたら良いですか?」と言われ
「これからすぐに来られますか」と聞くと
「引っ越してきたばかりでそちらの場所がよく解らないのですが」と言われた。
住所をお聞きすると大船駅の観音様側の玉縄の方であった。ご主人はまだ会社から帰宅してはいないそうで、車を出せないためベビーカーで来院されるとのこと。駅までは徒歩10分程とのことだったので当院への道順をお教えした。来院されるまでには15分ほどは掛かると思い電話を切り、勤務柔道整復師の杉本に知らせて、急いで残りのハヤシライスを食べて治療室に降りた。
電話を頂いてから15分以上を過ぎても来院されないため、迷われているかと駅の方に向かって歩いて行くと、小さな男の子を乗せたベビーカーを押している女性とその横にはお父さんと思われる男性に遭遇した。
ベビーカーに乗った男の子を見ると左手が真っ直ぐに伸びてベビーカーの中にあり、右手は肘を曲げて何かを持って動かしていた。
この男の子に違いないなと思っていると奥さんと目が合い
「大船接骨院ですが、先程お電話を頂いた...?」と私が聞くと
☞実は電話で名前がよく聞き取れなったのですが。
「そうです。遅くにすみません。」と奥さんが答えられた。
ところで何でお父さんがいるのかな?という私の疑問をすぐに察してくれたのか
奥さんが「駅でばったり主人と会いまして」と言われて私の疑問は解かれ
「それは良かったですね」と私は答えた。
夜の10時ともなると大船駅周辺には酔っ払いが多く、治安もあまり良くないのでお二人の帰り道が心配だった為、ご主人が来てくれてほっとしたのです。
接骨院に着くと杉本に2才の男の子の小児肘内障の整復をお願いした。実は私は夕食の時に晩酌で少しビールを飲んでいたため杉本にお願いしたのです。
脱臼の受傷原因はお母さんが息子さんの背後から手を一緒に洗っていて、お母さんが男の子の左手を引っ張ってしまったとのこと。
以前に1度引っ越してくる前に左肘を脱臼して、接骨院で整復してもらったことが有り、小児肘内障は今回が2回目だった。
杉本がアンパンマンの音の出るおもちやであやして整復をすると一瞬泣かれたが、もう泣きつかれていたためか、整復後はすぐに泣き止みアンパンマンのおもちゃに触れて、普通に左手も使うようになった。
ご両親に一通りの注意事項をご説明して、待合室で見送りながら男の子に手を振ると振り向いてくれてずっとバイバイをしてくれた。
「子供はやっぱり2,3才ごろが一番かわいいなぁ」と杉本と話して自宅に戻った。
また、手が抜けないように気を付けて下さいね。
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小児肘内障(肘の脱臼)の2才の男の子が深夜に急患で来院の続きを読む
2015年02月04日|小児肘内障
2月3日の午後3時半過ぎに、以前にも小児肘内障で来院された2才の女の子がお母さんに抱っこされて来られた。
「また左手を使わないので、脱臼したのかと思います」と言われて、負傷の原因をお聞きすると短いお昼寝をして起きてから洋服を着せようとしたら泣き出して左手を使わずに痛がっているとのこと。
転倒はしておらず、恐らく寝返りで脱臼したようなので、アンパンマンの音の出るおもちゃで気を引き、回外法で整復するとしっかりと整復音を触知し整復された。
寝起きでもあり、泣き疲れていた為なのか、全く泣くこともなく帰りには左手でバイバイをしてくれた。
ちなみに、お姉ちゃんは1才から3才までの間に左肘が6回、右肘が2回の計8回も脱臼しているのですが、3才以降は全く脱臼しておらず、もう6才になったのですね。
あなたも今回で左肘が2回目、右肘が1回の3回目なので、また脱臼しないように気を付けてください。
お大事に。
2月4日の午前10時過ぎに、以前も小児肘内障で来院したことのある2才の女の子がお母さんに抱っこされて来られた。今回の負傷の原因は着替えの際に袖を通そうとして右手を引っ張ってしまったとのこと。それからは、右手をぶらーんとして使わない様子。
以前もお兄ちゃんに右手首を引っぱられて小児肘内障となり来院されており今回は3回目の受傷であった。
私は別の患者さんを治療中であったため、勤務柔道整復師の杉本に女の子の整復を促した。
少し泣いてはいたが、回外法ですんなり整復されたようで、アンパンマンの音の出るおもちゃと猫バスの振動して進むぬいぐるみなどであやしたところ泣き止んで、帰りは右手で私にもバイバイをしてくれた。
二人とも、また脱臼しない様に気を付けて下さいね。
お大事に。
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2015年01月21日|小児肘内障
午後1時過ぎの昼食中に3歳の娘さんのお母さんから電話が有り、娘さんが右肘を脱臼したようなのでこれから診て欲しいとのこと。 車で15分ほどはかかるとのことだったので、食事を済ませてから受付で待っていると間もなく娘さんを抱っこしてお母さんが来院された。
かなり泣きじゃくっていて、アンパンマンのおもちゃであやしても私からはそっぽを向いて、お母さんにしがみついている状態で困ってしまった。
既往歴を見ると一昨年の9月(1歳9か月)に同じ右肘の脱臼で来院されていた。その時が初めての脱臼で、つい先日の1月17日に右肘を脱臼して、整形外科を受診され、その後は普通に右手を使っていたとのこと。
娘さんが短期間に2度も脱臼されたことに驚かれていたが、小児の脱臼(小児肘内障)では、受傷当日や翌日の再脱臼もあることをお伝えすると納得されたご様子だった。
受傷原因をお聞きすると、はっきりは分からないが娘さんが木製の椅子の背もたれの木の隙間に右手を差し入れて、抜こうとして引っぱってしまったとのこと。
女の子が少し泣き疲れて落ち着いたところで、 アンパンマンのおもちゃやミッキーさんのぬいぐるみで気を引きながら右肘の脱臼を整復したところ、わずかな整復音を触知し、その後は普通に右手を使うようになりました。
小児肘内障は、大人の肘関節の脱臼とは異なり、橈骨頭にある輪状靱帯の亜脱臼です。整復されれば全く元通りに手を使うようになります。
大人の肘関節脱臼では側副靱帯の損傷を伴い、不安定性が出れば手術に至るケースもあります。
柔道の吉田選手は柔道で投げられた時に受け身で手を着き肘関節を脱臼されて、保存療法で経過を見られましたが、関節の不安定性が残り手術をされました。その後、総合格闘技で大活躍されたのは有名です。
小児の脱臼=小児肘内障は、多少癖のように数回脱臼される児童もおりますが、一定の年齢(5歳ごろまで)になると生じなくなります。後遺症などはなく予後は良好ですので、心配は要りません。
少子社会になり小児肘内障の患者さんは減少しておりますが、当院には定期的に来院されております。他に、肩関節脱臼、肘関節脱臼、指関節脱臼、顎関節脱臼、足関節前方亜脱臼などを急患で拝見致しております。
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急患の場合は遠慮なくお電話下さい。
早朝、昼休み、夜間の急患にも対応しております。お電話の上、来院下さい。
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院長 佐藤和義
2014年08月28日|小児肘内障
今日の午前の診療時間中の11時過ぎに、朝の9時にお母さんに右手首を引っぱられた時に右肘関節脱臼(小児肘内障)を受傷した1才の女の子と、以前も小児肘内障で来院したことのあるお兄ちゃんがお母さんに連れられ来院された。
6月にも 、お兄ちゃんに右手首を引っぱられて小児肘内障となり来院されたので2回目の受傷であった。
私は新患の別の患者さん(右手第4指中節骨剥離骨折後の拘縮症状の女性)の問診中であったため、勤務柔道整復師の杉本に女の子の整復を促した。
少し泣いてはいたが、伸展回外法ですんなり整復されたようで、アンパンマンの音の出るおもちゃとトトロの振動して進むぬいぐるみを出してあやしたものの、泣き止んではいたが反応はいまいちだった。
以前お兄ちゃんも小児肘内障で来院した事が有るが、ここには初めてきたそうで来た事は覚えていないらしい。
二人とも、また脱臼しない様に気を付けて下さいね。
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