2014年06月05日|小児肘内障
今日の午前の診療時間中、朝の8時にお兄ちゃんに右手首を引っぱられた時に右肘関節脱臼(小児肘内障)を受傷した1才半の女の子とお母さんが来院された。
数年前、この女の子がお母さんのお腹にいる時に今回の受傷のきっかけとなったお兄ちゃんが、仲通り商店街で転びそうになった時にお母さんに手首を引っぱり小児肘内障となり来院されたことがあった。お母さんはそんな経験からか、それ程は心配されていないご様子だった。
お母さんのお話では受傷後すぐには右手を使っていなかったが、段々と右肘を曲げて使うようにはなっているとのこと。
実際に、子供さんが手を使っているうちに肘の脱臼が整復されてしまう事もあるのだが、泣き止んでもいたため、取り敢えず伸展回外整復法を試みたところ整復されなかったので、屈曲回外整復法をした。するとすぐに整復音を触知し整復された。それと同時に女の子は大粒の涙を流して泣きだした。アンパンマンのおもちゃやトトロの動くぬいぐるみであやしても時すでに遅しであった。
しかし、お母さんに抱っこされた状態で慰められているうちに、女の子は少しずつ泣き止んでいき、帰りには泣き疲れたのか、ほとんど泣き止んでいた。
「 自分の娘にも1才の頃があったなぁ~と思いつつ…」
お母さんには小児肘内障について息子さんの時と同様に脱臼後は再脱臼し易いので、再脱臼しない様な娘さんへのお兄ちゃんの対応を促し治療を終えた。
お大事にね。
右肘関節脱臼(小児肘内障)の1才半の女の子が来院の続きを読む
2014年05月01日|小児肘内障
今日の午前の診療時間中に昨日、旅行先でお父さんに両手首を持たれて高い高いをされた時に左肘関節脱臼(小児肘内障)を受傷した女の子とご両親が来院された。
初めての小児肘内障でご両親はとても心配そうであった。受傷されたのは昨日の午後3時とのことで、昨日遅くに帰宅されたため、今日の来院となったようである。昨日の受傷後から娘さんは全く左手を使っていない様子。
お母さんに抱っこをされた状態で、女の子には少しいやいやをされたが、音の出るアンパンマンのおもちゃやトトロの動くぬいぐるみで気をそらして、左肘関節の脱臼を回外法ですぐに整復した。
少しは泣かれてしまったが、「もう終わりました」と私が言うと「もう終わったんですか?」とお母さんが大変驚いた様子で言われた。
お父さんとお母さんには小児肘内障について模型を使ってご説明し、再脱臼しない様なお子さんのへの対応を促し治療を終えた。
帰りにはすっかり泣き止んで左手でお父さんの肩にしがみついている女の子はとても可愛ったです。お大事に。
2014年02月20日|脱臼
当院は急患の場合は平日の早朝や診療終了後の時間外・土曜午後
祝日・日曜も受け付けております。
急なお怪我は致し方が無いので、遠慮なくお電話下さい。
受傷後出来るだけ早めの冷却・整復固定処置が大切です。
留守電の場合は、実家の電話か私の携帯電話をお知らせしますので、
掛け直して頂ければ幸いです。
【過去の急患症例】
小児肘内障・顎関節脱臼・肩関節脱臼・肘関節脱臼・指関節脱臼
右足第5趾趾節間関節背側脱臼・左足第1趾趾節間関節背側脱臼
橈骨下端部骨折・足関節捻挫(距骨亜脱臼含む)・上腕骨頸部骨折
アキレス腱断裂・腓腹筋挫傷(肉離れ)・膝関節内側側副靱帯損傷
膝関節半月板損傷(ロッキング症状合併例)
急性腰痛(ぎっくり腰)・第5中手骨骨折・第5中足骨骨折等
大船駅東口徒歩1分
0467-45-6700
大船接骨院
2013年10月02日|小児肘内障
10月2日午後7時少し前に4歳の男の子のお母さんから、「息子が肘を脱臼したので診て欲しい」と電話があり、7時を少し過ぎたところで息子さん2人と来院された。
初診申込用紙に記入して頂きながら、負傷原因をお聞きするとお兄ちゃんがすまなさそうに弟さんの左手首を引っ張ったと告白してくれた。
電話をいただいた時は相当泣いていた弟さんも泣き疲れたのかけろっとしており、ただ左手は使おうとせずだらんとしていた。
他に患者さんも数人いて、私はそちらの患者さんの処置をしていたので勤務柔道整復師のK先生に小児肘内障の整復をお願いした。回外法ですんなりと整復されたようで、全く泣く事も無く治療を終えた。
この男の子は、7月に急患で同じ左小児肘内障で来院された事があり、以前お兄ちゃんも小児肘内障を繰り返した事があったようです。
以前は近隣の整形外科に掛かっていたようですが、小児肘内障なのに必ずレントゲン検査をされてしまうため、被爆の事を気にされ、そちらの 整形外科には行かれなくなったそうです。
ただ、小児肘内障は上腕骨顆上骨折との鑑別診断が必要なため、受傷原因のはっきりしない時には、レントゲン検査も必要な場合があります。明らかに転倒はしておらず、誰かに手首を引っ張られて受傷した場合は骨折の可能性は低いので、レントゲン検査の必要は無いかもしれません。
先月来院した0歳児と1歳児は誰も手を引っ張ったり、転倒もしておらず、寝返りで小児肘内障になったケースでした。
他の受傷原因として革のソファーなど摩擦の強い座面から降りようとして、手が引っ張られる形となり、小児肘内障を受傷するケースも多く見られます。
急患の場合は
時間外・休日も受け付けますので、遠慮なくお電話下さい。
0467-45-6700
大船接骨院
2013年09月26日|小児肘内障
今日の午後の診療時間中、以前に何度か小児肘内障で来院したことのある女の子とご両親が来院された。
お父さんは小さな赤ちゃんを抱っこしていて、また娘さんが肘を脱臼されたのかと思い挨拶をすると「今度はこの娘なんです」と10ヶ月の娘さんを抱きながら説明をして下さった。
娘さんの様子を伺うと寝返りを打った際に脱臼したようで、急に左手を使わなくなり、はいはいをしなくなったとのこと。また、まだ立つ事は出来ないので、転倒はしていないとのこと。
私と目が合っただけで泣きだしてしまったが、お父さんに左手が前側になるように協力して頂き、無事に整復音を触知し整復終了。帰りには少し泣き止んでいたかな。またお姉ちゃんのように脱臼を繰り返さないようにね。
久しぶりの0歳児の小児肘内障でした。お大事に。
大船駅東口より徒歩1分
急患応需 0467-45-6700
大船接骨院 院長 佐藤和義
2013年09月11日|小児肘内障
9月11日午前11時過ぎに2歳の娘さんのお母さんから電話が有り娘さんが肘を脱臼したようなのでこれから診て欲しいとの事。
間もなく娘さんを連れてお母さんが来院された。脱臼した後は泣いていたそうだが、来院時は泣きやんでいた。笑顔のかわいい女の子である。
既往歴を見ると今年の2月に同じ右肘の脱臼で来院されていた。私も年のせいか、2月に来院された時の女の子の記憶が曖昧で、お母さんから、「前回は主人が連れてきました」と言われて、2月の事を少しずつ思い出した。
その時はお父さんに抱かれて来院されて、受傷原因はお爺さんがお孫さんの右手を引っぱり脱臼されたのであった。
今回の受傷原因をお聞きすると、自宅で娘さんがお母さんの背中に乗ってきたため、床に落とさないようにゆっくりと降ろしていたら、最後に右手首を握って引っぱってしまったとのこと。
引っぱった時には右肘で音がしたとのこと。アンパンマンのおもちゃやプーさんのぬいぐるみで気を引きながら右肘の脱臼を整復したら、少しの間泣かれましたが、お母さんに小児肘内障について説明しているうちに、受傷した右手を使ってアンパンマンのおもちゃで遊んでいました。
上の娘さんは過去に5回以上脱臼されたそうで、今は5年生になり脱臼はしなくなりましたが、幼稚園の年少ぐらいまで脱臼していたと話して下さいました。
小児肘内障は、大人の肘関節の脱臼とは異なります。橈骨頭にある輪状靱帯の亜脱臼です。整復されれば治癒ですが、大人の肘関節脱臼では側副靱帯の損傷を伴い、不安定性が出れば手術するケースもあります。
柔道の吉田選手は柔道で投げられた時に手を着き肘関節を脱臼されて、保存療法で経過を見られましたが、関節の不安定性が残り手術をされました。その後、総合格闘技で大活躍されたのは有名です。
少子社会になり小児肘内障は減少しておりますが、当院には定期的に来院されております。他に、肩関節脱臼、肘関節脱臼、指関節脱臼、顎関節脱臼、足関節前方亜脱臼など。
<急患応需>
お電話の上、来院下さい。
0467-45-6700 大船接骨院
2013年03月24日|小児肘内障
3月23日土曜日は中学時代のクラス会があり、12時に帰宅後少し飲み過ぎて頭痛がしたので、酔いを醒ましてから入浴して深夜2時の就寝となってしまった。
3月24日日曜日は午前11時から東京で勉強会があり、9時55分の大船発の車に乗る予定だったので、9時まで寝ようと思っていたのだが、7時30分に接骨院の電話で起こされた。
もちろん妻が電話に出たのだが、急患の電話で子どもさんのお母さんの説明では、朝6時に小学2年生の息子さんが小学5年生のお兄ちゃんに布団の上で一本背負いをされて、左腕を痛がっていて手も握れないとのことだった。取り敢えず1時間後ぐらいに来てもらうように伝えて着替えをしていたところ、暫くしてまた接骨院の電話が鳴った。
先程の患者さんがもう少し早く来院したいと、電話を掛けて来られたのかと思い妻が電話に出ると、昨日娘さんが左足首を捻り、今日、痛みが強くなっているため9時に診て欲しいとお父様からの電話であった。出掛ける前に治療が終えられそうなので、来てもらうことにした。
8時過ぎに先程の小学2年生の男の子とお母さんが接骨院に到着した。お母さんから話を聞くと、現場を見てはいなかったそうだが、お兄ちゃんの話では、布団の上で柔道の一本背負いを弟に掛けて、弟は投げられた時に左腕を身体に巻き込まれてしまったようだ。
左腕を診ると腫れも熱感も無く、鎖骨部、肩関節周辺上腕骨遠位端部、前腕骨遠位端部に限局した圧痛は認められなかったが、とにかく痛くて泣いている。腕は回旋が困難で、やや回内位を呈していた。肘関節の屈伸は痛がるが多少は可能であった。
今まで「いわゆる腕が抜けた」肘関節の脱臼(小児肘内障)歴は無いとの事。
☞小児肘内障は2才から5才ぐらいによく発生する、橈骨頭の周囲にある輪状靱帯の亜脱臼であるが、稀に小学生の低学年でも発症するので、(私が診た最高齢は小学3年生の9才だったと記憶している。)
症状から小児肘内障だろうと判断し整復を試みた。整復すると、小児肘内障特有の整復音が触知出来て前腕が回外可能となった。小児肘内障では通常湿布も包帯もしないのだが、かなり痛い痛いと泣かれたため、湿布と包帯を施し入浴は許可した。小児肘内障の後は再脱臼し易いので、お母さんにお兄ちゃんが手を引っ張らないように注意を促した。
一度自宅に戻り、出掛ける準備をして9時を少し過ぎたところで、もう一人の急患の患者さんが来院された。お父さんの車で来院され、娘さんと言っても11ヶ月の子供さんがいる30代の奥さんで、昨日自宅の玄関先の敷石のところで左足の甲を捻り、痛みは軽かった為近所のご実家まで歩いて往復したところ、今朝は昨日よりも痛みが増して歩くのが辛くなったとのことであった。
患部を拝見すると腫脹は軽度で有るが、リスフラン関節部に圧痛が有り、荷重歩行痛が有る為、跛行を呈していた。
☞左中足趾関節捻挫(リスフラン関節捻挫)
冷却後、シーネと包帯で固定を施行したところ、荷重歩行痛はほぼ消退し、笑顔で帰られた。
治療を終え、時計を見るともう9時50分であった。急いで、接骨院の戸締りをして、大船駅まで走った。幸い乗ろうとしていた東海道線は遅れていて、横須賀線が丁度良い時間に有り、乗り継ぎも上手くいったため、余裕を持って勉強会には間に合った。
朝から2人の急患の患者さんが来院したが、何故か、今日はまだ急患の患者さんが来られるのではと予感がしていた。
夕方4時過ぎに勉強会を終えて、携帯のメールを見ると妻から急患のメールが届いていた。電話をしたところ、すでに接骨院の前に患者さんが来ていて、接骨院を開けに行くところであった。
患者さんはバレーボールで足首を捻った様子。歩行が困難で、お友達に送って頂いたようだ。妻に患者さんをベッドに寝かせて患部を高くしてアイシングをして待ってもらうように伝えた。
1時間ほどで接骨院に到着すると、患者さんと妻が談笑していた。同年代の子供が居る為、話も尽きなかった様だ。退屈せずに待って頂けたのかもしれない。
患者さんは30代の女性でバレーボールのプレー中、ブロックに跳んで着地の際に相手のアタッカーの足を踏んでしまい右足首を捻ったそうだ。かなりの痛みで足が床に着けず、ママ友に自分の自転車に乗ってきてもらい、別のママ友に車で送って頂いたそうだ。
患部を診ると、1時間以上アイシングをしていたので、腫脹は中等度、内・外側副靱帯の圧痛は著明で、前距腓靱帯の損傷が強く、既往歴は定かではないが、前方引き出し症状(++)であった。
☞左足関節捻挫(前距腓靱帯損傷・脛腓靱帯損傷・踵腓靱帯損傷 ・三角靱帯損傷)
〈左足関節(健側) 前方引き出し症状(+) 既往症あり〉
足関節部の底・背屈制限があり、整復後シーネ固定を施した。固定後は足も着けるようになり、帰りはぎこちない運転では有ったが、ご自分の自転車で帰られた。
日曜日に3人もの急患の患者さんが来院して、忙しい1日であったが充実した1日でもあった。
当院は、お昼休み、土曜日の午後、日曜、祝日、 平日の時間外に在宅していれば、急なお怪我の場合には対応しております。
急なお怪我は致し方が無いので、遠慮なくお電話下さい。
1日様子を見ますと腫れも強くなりますし、受傷後出来るだけ早めの冷却・固定処置が大切です。
夜間痛も軽減できます。留守電の場合は、実家の電話か私の携帯電話をお知らせしますので、掛け直して頂ければ幸いです。
【急患応需】
大船駅東口より徒歩1分
0467-45-6700
大船接骨院
2012年11月27日|小児肘内障
11月27日午後12時過ぎに臨月のお母さんが2歳半の男の子を連れて来院された。笑顔の本当にかわいい男の子であった。
つい先ほど、仲通り商店街を歩いていて、息子さんがバランスを崩して倒れそうになったので、お母さんが左手を引っ張り上げたら左腕をダラーンとして使わなくなったそうだ。
上の息子さんが何度か脱臼をして当院に連れて来られた経験があるお母さんなので「脱臼をしたみたいなのですが」と言われて来院された。息子さんは脱臼が初めてで左肘関節脱臼(小児肘内障)であった。回外法で整復音もしっかり触知出来て、整復の際にほんの一瞬だけ泣いたが、すぐに泣き止み帰りはニコニコ笑って帰って行った。
また、肘が抜けないように気をつけて下さいね。臨月のお母さんは1週間後に出産予定とのこと。元気なお子さんを出産して下さい。お身体お大事に。今度は女の子かな。
2012年07月14日|小児肘内障
7月14日午後4時ごろ法事で妻の実家に居たところ携帯に妹から急患の電話が入った。接骨院に戻り、パソコンで検索すると生後6ケ月で右肘関節脱臼(小児肘内障)で来院したことのある女の子であった。
待っていると間もなくお母さんに抱っこされて来院された。初診申込用紙に記入して頂く間に問診すると今度は左肘であった。原因は一人で革製のソファーの上で遊んでいて、急に左肘を使わなくなり泣きだしたそうで、転んでもいないので肘の脱臼と思い来院されたようである。すでにべそを掻いていたが、すぐに整復して治るとそれ程は泣かれず、帰りは泣き止み左手でバイバイが出来て帰られて行った。
また、肘が抜けないように気をつけて下さいね。
2012年05月10日|小児肘内障
今日、昨年の11月の夜間に小児肘内障で来院したことのある、3歳の男の子が自宅で転んで、左肩を痛めたと来院された。
お母さんが言うには転んだ際、コンロに左肩をぶつけた様で、左腕を使わなくなっているとのこと。手を引っ張ったりはしていないらしい。転んだあとに少し昼寝をして起きたら、やっぱり左腕を痛がり使わないので連れて来られたようだ。
お母さんは息子さんが転んだ状況をよく見ていたわけではないらしい。転んだのなら、左鎖骨骨折、左上腕骨顆上骨折、左前腕骨骨折等を考慮し、慎重に触診をしていったが、どこにも異常は見られなかった。しかし、男の子は痛みを訴えながら大粒の涙を落として泣きだして、だんだんとボルテージを上げていく。
左腕をよく観察してみると、前腕を回内した状態で、右手で左手首を持って離さないでいる。どうも様子からは小児肘内障らしい。アンパンマンのおもちゃで気を引いている隙に前腕を回外した。すると整復音を指先に触知し、その後男の子は左手を使いだした。転んだのかもしれないが、お母さんが抱き起こす時に拍子で左手を引っ張ったのかもしれない。
また、再脱臼しないよう、お母さんに手首を引っ張らないよう促した。小児肘内障は成人の肘の脱臼とは異なり、整復されれば一度で治ります。輪状靱帯の亜脱臼と言われています。幼少期を過ぎれば、脱臼しなくなりますが、稀に小学校の低学年でも脱臼します。2歳から5歳くらいが好発年齢でしょうか。
お子さんが、小児肘内障のような場合は、時間外でもお電話下さい。
乳児医療証と保険証をお忘れなく。